●スマホから乗り換えやすい「仕事の道具」
もうひとつ、Surface Duoが魅力的に見えたのは「Androidを採用している」という点だろう。
2つの5.6インチ画面での操作性において、Windows10では限界がありそうだが、小さな画面に特化しているAndroidであれば話は変わってくる。しかもこの1年、Androidは2画面の操作性の開発に注力してきた。アプリ開発者も当然、2画面を意識しつつあり、Surface DuoとAndroidの相性はとてもいいのではないか。
パノス・パノイ氏はAndroidを採用した背景について「ユーザーにとって、このサイズでの端末ではAndroidというOSがベストである。数万というアプリが存在しており、ユーザーのニーズにも答えることができる」と語る。
いま、スマホで使っているAndroidアプリがそのまま使えるという点は大きい。これまでの利便性を維持しながらSurface Duoに乗り換えられる安心感がある。
現在、マイクロソフトでは「我々は人を中心にした、ものづくりを考えている」(パノイ氏)として、Windows10ではなく、異例ともいえるAndroidの採用に踏み切ったようだ。
そして、最もSurface Duoが「使える2画面」だと期待できる要因として挙げられるのが、あの「デザイン」と「サイズ感」だろう。
閉じたとき、そして開いたときのサイズ感は、まるで手帳や書籍を連想させるたたずまいだ。これまでの2画面スマホは16:9などの画面を2枚使っていたりしたが、Surface Duoは4:3の画面が2枚という構成だ。
その画面比率が、本や手帳を開いたイメージに近く、アナログ的に「仕事の道具」というイメージが湧きやすい。また、それぞれが4:3の画面比率であるので、「パソコンの画面を2枚、見ている」という感覚にも近いのかも知れない。この画面比率が「2画面スマホ」ではない印象を与えてくれるのだ。
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