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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典 第128回

韓国スマホ市場でたった2年だけ圧倒的な人気を博した「LUNA」

2019年04月08日 17時00分更新

文● 山根康宏

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 コストパフォーマンスに優れているだけではなくスタイリッシュなスマートフォン。韓国で2015年に発売されたLUNAはアジア各国でも販売の動きが広がるヒット商品となりました。しかしニッチ市場向けの製品だけにブームは一気に過ぎ去ってしまいました。LUNAとはどんなスマートフォンなのでしょうか?

韓国で爆発的な人気となった「ソリョンフォン」

 日本では2018年にキャリアの通信料金と端末割引について大きく議論されましたが、韓国でははるか昔から同じ議論が繰り返されてきました。韓国の通信キャリアは膨大な違反金や営業停止という、日本では考えられない罰則を政府から受けても端末を激安販売して加入者を引き留めるビジネスモデルがずっと続いていたのです。2014年3月にはなんと45日間も営業できないという前代未聞の重いペナルティーが3キャリアそれぞれに課せられましたが、それでも「iPhone無料」といったゆがんだ販売スタイルが取られていました。

 ところが2014年10月に「端末流通法」が施行され、過度な割引販売が一気になくなります。これは端末を割引販売した場合、キャリアだけではなく代理店、さらにはメーカーまでもが罰を受けるのです。端末の割引上限は約3万円に抑えられたため、高価なハイエンドモデルが一時的に売れなくなり、キャリアへのMNP移転や新規加入の動きも鈍化してしまったのです。

 頭を抱えた韓国キャリアは、コストパフォーマンスの高いミッドレンジモデルの導入に動きます。シェア3位キャリアのLG U+はファーウェイのスマートフォンを韓国で初めて導入。「X3」は当初MVNOキャリアで販売されましたが、知名度が無いことから全く売れず、親回線を持つMNOのLG U+も後から販売し、価格も当初の約5万円台から3万円台まで引き下げてようやく売れはじめました。

 一方韓国で加入者シェア約50%を誇るトップのSKテレコムは、価格が安いだけではなく「持つことがファッション」になるような、若い世代向けの低価格スマートフォンを調達しました。それが「LUNA」というブランドのスマートフォンです。

コスパだけではなく大胆な広告展開で人気となったLUNA

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