というわけで、1枚目の写真で出落ち芸を決めた感があるが、Dellの34型ウルトラワイド曲面ディスプレー「U3415W」の使い方を見ていこう。このU3415Wは、アスペクト比21:9、解像度3440×1440ドットの高解像度ディスプレーだ。独特のビジュアルになる曲面仕様は、人の視野角に配慮したもの。
ちょっと曲面を描いていることで、視線をほとんど動かさずに画面端まで視認できるというメリットがある。また上記のように解像度が高く、ディスプレー1枚でも十分な作業領域を確保できたり、ゲーミング時におけるフルスクリーン運用では圧倒的な没入感を得られるなど、ナイスな一品だ。
といったようにシングルスクリーンでの実用性は想像しやすいと思う。ではマルチディスプレー環境ではどうなるのか。まず必要となるものが、ハイスペックPCだ。今回はALIENWARE Area-51を用意して、3台でのマルチディスプレー環境を構築してみた。
とりあえず、これでゲーミング以外はOKといったところで、後述するがゲームとなると案の定スペックが足りなく、SLI構成にしないと楽しめない可能性が圧倒的に高い。また1台のサイズは、216mm×824mmx523mmと巨大であるため、設置環境への依存度も高い。そうなると、横に並べたい場合は、2台が限度といった環境が多いと思われるが、まずは3枚を横に並べた状態をチェックしてみよう。
「Ingress Intel Map」は、縮小すると低レベルのポータルは表示されなくなる。だが、高解像度ディスプレーであれば縮小率が少ないため、低レベルのポータルも表示される点は大きなメリットか。もっとも、ただでさえ重いIngress Intel Map。全ての描画には莫大な時間がかかりそうだ。
このように「U3415W」3枚を横に並べた状態を見てみたが、写真を見てもわかるように、横の長さが2472mmにもなるため、一般家庭の机に設置するとなると現実的ではない。会議室の長いデスクでもギリギリであっため、がんばって2台でのマルチディスプレーが限界と考えたほうがいい。
(次ページ、「横がダメなら縦に並べればいいじゃない!!」に続く)