デルが2015年1月に発表した「New XPS 13 Graphic Pro」は、超狭額ベゼルを採用して13型でありながら11型クラスの携帯性を実現したモバイルノートだ。削り出しアルミ素材とカーボンファイバ素材を使用した上質なボディに、第5世代Coreプロセッサを搭載しており、高パフォーマンスと省電力を両立しているのが大きな特徴でもある。
今回は、この1月発表のフルHDモデルを試すことができたので、ベンチマークを交えながら使い勝手や実力を紹介していこう。ファーストインプレッションを紹介した記事と合わせて参考にしてほしい。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | XPS 13 Graphic Pro(プレミアムモデル) |
CPU | 第5世代 Core i5-5200U(2.20GHz/ターボ・ブースト時最大2.70GHz) |
グラフィックス | インテルHD Graphics 5500(CPU内蔵) |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレー | 13型ワイド(1920×1080ドット) |
インターフェイス | USB3.0×2、Mini DisplayPort×1、ヘッドフォン/マイク端子、メディアカードスロット |
バッテリー駆動時間 | 約15時間 |
OS | Windows 8.1 |
第5世代 Coreプロセッサー採用でキビキビと動作
「XPS 13」が搭載する第5世代Coreプロセッサー(Broadwell)は、従来のプロセッサよりも消費電力を抑えながら高い性能を実現している。今回試したモデルには、Core i5-5200U(2.20GHz/ターボ・ブースト時最大2.70GHz)が搭載されていたが、実際に使った感じでもキビキビ動作し快適だった。
そこで、いくつかのベンチマークを実行してパフォーマンスを測ってみることにした。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」(Windows エクスペリエンス インデックス)を実行してみたところ、次のような結果になった。
WinSAT.exeの結果 | |
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プロセッサ | 7.4 |
メモリ | 7.9 |
グラフィックス | 5.9 |
ゲーム用グラフィックス | 5.9 |
プライマリディスク | 8.1 |
体感通り、全体にスコアが高めの結果になっている。前世代のCore i5-4200Uと比べるとプロセッサやグラフィックスのスコアが高くなっており、着実に性能がアップしている。
続いてPCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下図のようにスコアが2829となった。
PCMARK 8 HOME CONBENTIONAL 3.0スコア | |
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HOME Score | 2829 |
Test duration | 36min 55s |
Web Browsing - JunglePin | 0.36577s |
Web Browsing - Amazonia | 0.15058s |
Writing | 4.6s |
Casual Gaming | 25fps |
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 | 30fps |
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 | 89ms |
Advanced Photo Editing part 1 | 0.3397s |
PCMARK8の結果を見ても、1世代前の同クラスのモバイルノートよりも高いスコアが出ている。3DMARKも実行してみたが、こちらも前世代のCore i5-4200U(インテルHD Graphics 4400)より2~3割高いスコアとなっている。
(次ページ、「ドラクエXやFFもプレー可能なグラフィックス性能」に続く)