3月といえば、新生活に向け慌ただしい日々を過ごす人は多いだろう。3月ギリギリまで部屋を探すという人もいるはずだ。物件探しで欠かせないのが内覧だが、部屋をチェックする際は傾きを見ておくことも重要である。
傾きを見て何が分かるのだろうか? たとえば、床が大きく傾いていれば施工不良の可能性があるし、逆にベランダで側溝に向かって傾きが足りないと、雨が流れず水たまりができてしまい不衛生だ。体感ではわかりづらいポイントだからこそ、正確な計測が必要となる。
実はiOS 7以降では、標準アプリ「コンパス」に、地面に対する傾斜を調べられる「水準器」機能が追加されている。iPhoneでさっそく使ってみよう。
「コンパス」アプリを起動し、方位磁石の画面を左にスワイプすると、水準器機能が現れる。テーブルや床など、平らな場所へ置くと0度前後の角度が表示されるはずだ。
2つの円が重なりぴったり0度になると、黒い画面がグリーンに変化し水平であることを教えてくれる。
水準器機能はiPhoneを立てて使うこともできる。画面を上に向けて寝かせたときは2つの円で傾きを表現していたが、iPhoneを立てると水平線を使って角度を表す。壁の出っ張りなど、iPhoneを寝かせて計測できない場所では立てて使うことが可能だ。
また、ある一定の傾きを基準にしたい場合は、画面をタップすればその角度が0度に設定される。基準にした角度との差は赤く塗りつぶされるのでわかりやすい。
冒頭では建物の傾きを調べる例を挙げたが、DIYで何かを作ったり修理するときにも役立つ。頭の片隅にでも覚えておけば、いざというときに活躍するTipsとなるだろう。