「これ買っとけば間違いないでしょ」と言える
家庭用無線LANルーターの基本機能が全部入り
それでは、フラグシップモデルのWRC-1750GHBK2-I、スタンダードモデルのWRC-1167GHBK2-Iの基本機能を紹介していこう。
まず、前ページでも繰り返しているように、両機種とも最新のWi-Fi規格・IEEE 802.11acに対応している。PCやスマホなどの対応を含めて“スタンダード”といえる規格だ。この11acは無線通信に5GHz帯を利用するのだが、5GHz帯は家庭内の電子レンジや冷蔵庫からの電波干渉を受けにくく、まだ2.4GHz帯ほど混み合っていない。
もちろん従来のWi-Fi規格である11n/g/bなどが使用している2.4GHz帯も利用できる「デュアルバンド対応」製品でもあるので、ちょっと古めのPCや携帯ゲーム機といった11ac非対応の製品でも快適な無線通信が可能になっている。
なお、5GHz帯と2.4GHz帯のどちらの周波数帯が利用されているかは、本体前面に搭載されているLEDで判別できる。Wi-Fi接続の推奨同時接続台数は、WRC-1750GHBK2-Iで6台、WRC-1167GHBK2-Iで4台だが、実際に使ってみるとそれぞれ+2台ほど接続できた。すべての機器が頻繁に通信している状態ではなかったので、あくまでご参考までに。
またWi-Fiの機能として「無線子機モード」「中継器モード」を搭載。無線子機モードでは、有線ポートしかないネットワーク機器、たとえばHDDレコーダーなどを無線化できる。中継器モードでは、電波の届きにくい奥まった場所にあるバスルームなどでも快適なネット接続を可能にする。どちらも複数台購入が必須だが、防水デバイス大好きの風呂スマホ族には代え難い機能といえる。
接続設定関連に目を向けると、1台の無線ルーターに、複数のSSIDを設定しそれぞれで異なる暗号化/認証方式を指定して複数の機器を接続する「マルチSSID機能」を搭載。特定の機器に帯域を確保して安定通信を可能にする「QoS機能」と合わせて、かゆいところに手が届く。
多彩なWi-Fi機能を支えるのはエレコム独自のアンテナ設計。今回初めて5GHz帯と2.4GHz帯のアンテナを独立して搭載することで電波干渉の軽減を狙った結果、それぞれのアンテナ感度が向上したという。
有線LANもギガビット対応ポートを4基搭載。デスクトップPCなど、有線接続に限定されがちな機器が多い家庭でも安心だ。
初期設定を数クリックで済ませる専用アプリや
Android用セキュリティアプリなど“使い出し”も◎
続いて、搭載されている「便利機能」に触れていこう。
新しいルーターを導入する際に障壁となるのは断然、初期設定。このところのルーター製品にはその設定を容易にするツールの付属が定番となっているが、WRC-1750GHBK2-I、WRC-1167GHBK2-Iもその例に漏れず、「かんたんセットアップツール」によってわずか数クリックで設定が完了する。
「スマホの接続方法がわかりにくいよ!」という人向けには、同梱のQRコードを読み取るだけで設定が完了する専用アプリ「QR link」が提供されている。誰でも、どんなデバイスでもカンタンに接続できるというのは、無線LANルーターにとってもはや必須の機能と言えるだろう。
また最近では、携帯ゲーム機やスマホなど、子どもがネットを利用する機会も増えてきているが、気になるのはその利用時間だ。WRC-1750GHBK2-I、WRC-1167GHBK2-Iには標準機能として、デバイスごとにネット利用時間を制限できる「こどもネットタイマー」が搭載されている。保護者の心配の種をルーター側で減らしてくれる大変うれしい機能だ。
ほかにも、自動的にファームウェアをアップデートする「オートファームウェアアップデート」機能が搭載されていて、常に最新の状態で無線ルーターを利用できる。
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