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レノボ、第3四半期の売上31%増、スマホ・サーバー事業が貢献

2015年02月04日 16時37分更新

文● 編集部

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 レノボは、2月3日(現地時間)、香港で2014年第3四半期(10月1日~12月31日)までの業績を発表した。売上は前年同期比31%増の141億ドル(約1.6兆円)。Motorola MobilityやIBMのx86サーバー事業買収の成果が注目されていた。

 純利益は2億5300万(約297.9億円)で、前年同期比5%減となったが、これは買収関連費用の控除を除いたもの。主力のパソコン事業は総売上の65%を占めるが、モトローラから継承した内容を含む、モバイル関連事業が24%、IBMから継承したx86サーバー事業も9%の比率を占め堅調。PC事業だけで総売上の81%を閉めていた前年と比較して、バランスの取れた収益構造となったとしている。

 特にモバイル部門は、モトローラ端末の出荷台数が初めて1000万台を突破。売上は34億ドル(約4000億円)で、モトローラ・レノボの両ブランドを合わせたグローバル市場でのシェアは6.6%と前年同期比78%増。アップルやサムスンに次ぐ第3位のスマートフォンメーカーとなっている。また、Androidタブレット製品は370万台を出荷し、前年同期比9%増。シェア4.8%を獲得した。これは最新のYoga Tabletの立ち上げが寄与したという。

 Windowsタブレットを含む、PC事業の売上は92億ドル(約1兆800億円)と過去最高。出荷台数も前年同期比4.9%増の16000万台、市場シェアは20%に達したという。またこの第3四半期に1億台目のThinkPadの出荷も果たしている。

 エンタープライズ事業の売上は12億ドル(約1413億円)で、そのうち System x 事業ユニットの売上は9億8600万ドル(約1161億円)。ThinkServerおよびSytem xサーバーを含めた出荷台数では、10.4%シェアを持ち、世界第3位。エンタプライズ事業は、System xの統合後90日で、営業収益の黒字化を果たしたとする。今後はPC事業より利益率の高い事業として、拡大を進める。

 地域別に見ると、中国市場が29%、アジア太平洋地域が12%、欧州・中東・アフリカが29%、米国市場が30%。中国市場ではスマートフォンの売上に苦戦したものの、スマートフォンおよびサーバーの売上が好調(PCのについては市場シェア4位)の米国および欧州地域での伸張が目立った。

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