8.9型の「Diginnos DG-D09IW」と10.1型の「Diginnos DG-D10IW2」
人気の8型より使い易い! 8.9/10型タブレットの実力を探る-ドスパラ「Diginnos」
2015年02月04日 15時00分更新
基本スペックは全モデルでほぼ共通
新モデルは基本スペックが同じ構成で、CPUはAtom Z3735F(1.33GHz)でメモリー容量は2GB、ストレージには32GBのeMMC(フラッシュメモリー)を採用している。8型の「Diginnos DG-D08IW」についてはストレージ容量が16GBだが、32GBのeMMCを採用した8型の「DG-D08IWB 32GB」がリリース済みだ。
Atom Z3735FはクアッドコアのCPUで、4コア4スレッドで動作する。動作周波数は1.33GHzで、バースト時の最大動作周波数は1.83GHzだ。最近のAtomシリーズは以前に比べて性能が飛躍的に向上しているので、メールやネット程度の作業なら十分な性能を持っている。またCPUに動画再生をサポートする機能が組み込まれているため、フルHDの動画でも問題なく視聴することが可能だ。
CPUパワーについては問題ないが、どちらかと言うと2GBのメモリー容量のほうがやや厳しいかもしれない。特にソフトをいくつも同時に起動したり、ブラウザーで大量のタブを開きながらネットを閲覧するような使い方でパフォーマンスが低下する可能性がある。もっとも、軽めのソフトを同時に2~3種類使う程度であれば、問題なく利用できるはずだ。
ストレージは32GB。大容量のmicroSDXCカード併用を
ストレージには32GBのeMMCを搭載しているが、実際に利用できる空き容量は20GB程度だった。これは回復パーティションで3.6GB使われている上に、Windows 8.1のシステム領域やアプリに4.77GB使われているため。十分な空き容量とは言えないが、数本のソフトをインストールして使うには問題ない。外部ストレージとして、大容量のmicroSDXCカードを使うという手もある。
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスを利用する。3Dゲームのプレーについては期待できるほどの性能を持っていないが、Windows 8.1を使うには十分だと言える。
用途を限定したライトな利用には十分なスペック
続いて、各モデルのベンチマーク結果をご覧いただこう。いちおう8.9/10.1型それぞれのベンチマーク結果を掲載しているが、パーツ構成や解像度がまったく同じなので、結果はほぼ同じだ。若干の差がでている場合もあるが、テスト時の誤差である可能性が高い点をあらかじめご了承いただきたい。
Windows 8.1の快適さを計測する「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果については、下記の表のような結果となった。8型の「Diginnos DG-D08IW」の結果と合わせてご確認いただきたいのだが、グラフィックス関連の項目以外はほぼ同じだ。
ゲーム用グラフィックスのスコアでは8型の「Diginnos DG-D08IW」がわずかに高いが、解像度が低いことが影響しているのかもしれない。
レビューにあたって実際にWindows 8.1を利用してみたのだが、アプリやダイアログが表示されるまでに一瞬の間があったものの、総合的には問題なく利用することができた。
試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果 | |||
---|---|---|---|
Diginnos DG-D09IW | Diginnos DG-D10IW2 | Diginnos DG-D08IW | |
CpuScore(プロセッサ) | 5.9 | 5.9 | 5.9 |
MemoryScore(メモリ) | 5.5 | 5.5 | 5.5 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 4.1 | 3.9 | 4.1 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 4 | 4 | 4.1 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 7.1 | 7.1 | 7 |
(次ページ、「サイズの違いは性能に影響?」に続く)