家のものを簡単にスマート化できる「MESH」(ベーシックセットが約1.4万円の出資で入手可能) 写真:Sony
雨が降りそうかどうかをセンサーで察して「持っていってね」と自分から言ってくる傘立て、冷蔵庫を開くたびに中身を撮影してスマートフォンに写真を送ってくれるカメラ(!)。インテリアや家電、家にあるものに「あったらいいな」と思う機能を簡単につけられてしまうのが昨年5月にソニーモバイルが発表した「MESH」だ。
MESHプロジェクトでは今月6日からクラウドファンディングのIndieGoGoでプロジェクトへの出資者の募集を始めている。ベーシックセットは119ドル(約1.4万円)の出資から入手できる。出荷予定は今年5月だ。開発資金が足りないわけではなく、量産に向けて初期の利用者を集める狙いのようだ。
カラフルなUSBメモリーのように見えるのは「MESHタグ」と呼ばれるブロックだ。カメラ、センサー、LEDライトなど、スマホが備えていた機能をそれぞれに搭載している。ブロック同士はBluetooth無線でつながり、連動する。コードを書く代わりに、組み合わせを専用のHTML 5ページから選ぶだけでプログラムが完成する。
「スピーカーとタイマーを組み合わせて……」コードを書く代わりにHTMLをちょっといじるだけでプログラムは完成だ 画像:Sony
ブロックをレゴのように組み合わせるだけで、スマートな家具や家電が簡単にできる。こだわりたい人向けに、サーボモーターのように他の電子部品とつなぐブロックも用意している。MESHタグのサイズは幅48×奥行き24×高さ12mm、Bluetoothの範囲は10メートル。バッテリー持続時間は満充電時でおよそ1ヵ月。
エアコンや空気清浄機など生活家電の世界ではセンサーが当たり前になった。しかし家の中を見てみれば、センサー化されているのはほんのわずかしかない。MESHは大手家電メーカーが入りこめない製品(ごみ箱だったり、ダンベルだったり)にまでセンサーを入れ、私たちの生活を変えてしまえる画期的な製品だ。
「週末には冷蔵庫をハックしようか」なんて、ちょっと考えるだけでもワクワクする。どんなことができそうか、いくつかツイッターに書き出してみようか。