米グーグルは現地時間1月5日、現地時間1月6日に開催される「CES 2015」に先がけて、対応スピーカーに音楽をストリーミングする技術「Google Cast for audio」を発表した。
Google Cast for audioは、グーグルが販売するスティック型メディアストリーミング端末「Chromecast」の技術を応用した、いわばオーディオ版Chromecastとも言えるようなもの。スマホやタブレットで再生している音楽をGoogle Cast Ready対応スピーカーやサウンドバーに送信し、楽しめる。
端末内の楽曲データをそのまま送信しているわけではなく、あくまで端末をコントローラーとし、無線LAN回線を通じてクラウド上のコンテンツをストリーミング再生するため、音質も高く、端末の操作を阻害しないのが特徴だとしている。
対応サービスは、Google Play MusicやDeezerなどの音楽配信サービスのほか、インターネットラジオサービスのiHeartRadio、NPR One、Pandora、Rdio、TuneInなど。対応機器はAndroid 2.3/iOS 7.0以降のスマホやiPhone、PCからはChromeブラウザーの拡張機能により利用可能となる。
通信機能などを内蔵するGoogle Cast Ready対応スピーカーはデノン、ソニー、LGエレクトロニクスが開発しており、アメリカ国内では今春の販売開始を予定している。BroadcomやMarvell、MediaTeKなどチップメーカーの製品、Android TVやゲームコンソールなどへの導入も検討されているようだ。