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横須賀を日本のシリコンバレーに

2014年10月24日 12時30分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 東インド艦隊を率いる米国のM.C.ペリー提督が、最新鋭の蒸気船「サスケハナ号」「ミシシッピー号」、そして2隻の帆船「プリマス号」「サラトガ号」を率いて浦賀沖(現在の横須賀市東部)に来航したのは1853年。幕府は翌年、提督との間に日米和親条約(神奈川条約)を結び、下田・函館の2港を開港した。

 150年以上が経った現在の横須賀市では、嘉山淳平市議が「横須賀にスタートアップの集積地を作りたい」と意気込んでいる。あまたのグローバルICT企業を輩出し、最新鋭のオンラインサービスで世界を圧倒してきた米シリコンバレーを、在日米海軍基地を抱える横須賀市が超えてやろうというわけだ。

 市議は今月22日からコンテストサイトのコトナスで横須賀市をスタートアップ都市にするためのアイデアも募集している。市議によるアイデアの例は「超高速インターネット回線を街中に引く」「空き家にサテライトオフィスを誘致する」など。コトナスによれば議員が個人としてコンテストサイトを利用するのは珍しい。

 市議は、都心までのアクセスが良い割に家賃や光熱費が比較的安い点、ビジネス拠点としてNTTドコモの携帯電話の研究・開発拠点である横須賀リサーチパークがある点などをスタートアップ向きと考えている。

 国内スタートアップは渋谷・青山・六本木など都心に多いが「徳島サテライトオフィス」計画など地方都市の企業誘致も進んでいる。日本の東海岸に作られる「ヨコスカバレー」。名前はともかく期待したい。


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