新iPadを紹介するアップルのティム・クックCEO 画像:Apple
アップルが16日に発表した「iPad Air 2」「iPad mini 3」は、一部アナリストが望む製品ではなかった。
ロイターによれば、ガートナー所属のアナリストであるヴァン・ベイカーは「正直言って、5KのiMacしか印象に残っていない」とコメント。同じくフォレスター・リサーチのアナリストであるジェイ・ピー・ゴウンダーは「12.9型モデルのiPadがなかったのは、とくにバイヤーにとっては期待はずれ」と、発表を批判的に受け止めている。12.9型モデルが発表されれば、個人用ではなく産業用にiPadが普及すると期待がかかっていたためだ。
また米紙ロサンゼルス・タイムズは「iPad Air 2と5Kディスプレイの発表には驚きがなかった」と失望をあらわした。記事の中で、モーニングスターのアナリストであるブライアン・コレッロは「大画面のiPhoneとiPadが売上を共食いしている」と述べ、個人向け製品で大型・高解像度化を選んだ戦略に疑問を呈した。
米経済紙フォーブスはiPadの売れ行きが低迷しているという予測をあげた上で、既存iPad利用者が新型iPadに買い替えるには新機能は不十分ではないかと懸念している。
16日の発表を受けて、13日時点で100ドルを超えていたアップルの株価は一時95.52ドルまで下落した。現在は97.67ドルまで回復している。
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