ドイツで開催された“IFA 2014”で復活ののろしを上げた“Technics”ブランド。欧州での12月販売開始(関連記事)に続き、国内でも正式に新製品の投入が発表となった。
パナソニックは9月29日、Technicsブランドの新製品7モデルを国内投入すると発表した。リファレンス機「R1シリーズ」とプレミアム機「C700シリーズ」で、いずれも受注生産。2015年2月から順次販売を開始。CDプレーヤーのSL-C700のみ2015年3月に発売する。
R1シリーズ
- SE-R1(ステレオパワーアンプ):158万円
- SU-R1(ネットワークプレーヤー):83万8000円
- SB-R1(スピーカーシステム):134万8000円(1本)
SE-R1は、高精度なジッタ削減回路を搭載したフルデジタルアンプ「JENO Digital Engine」を搭載。プリアンプ機能を搭載したSU-R1との組み合わせでシンプルなオーディオシステムを構築できる。その伝送時には、「Technics Digital Link」と呼ばれる独自のインターフェースを使用。音声信号と音量調整情報を同時に受け渡すことで、伝送時のジッタ成分の混入を防げる。その後、パワーアンプ側でジッタ削減回路を通したのち、PWM変換の直前で音量調整する仕組みだ。デジタル信号は最大384kHz/32bitまで伝送できる。
SE-R1のサイズは幅480×奥行き564×高さ239mmで、重量は約54kg。SU-R1のサイズは幅480×奥行き391×高さ118mmで重量は約17kg。
SB-R1は、点音源、リニアフェーズ思想をベースとした、超広帯域低歪再生や、精微な音像定位、広大な音場再現を可能にする高剛性、軽量カーボングラファイト振動板ドームツイータの採用などの特徴を持つ。本体サイズは幅408×奥行き522×高さ1260mmで、重量は約76kg。
C700シリーズ
- SU-C700(デジタルプリメインアンプ):15万8000円
- ST-C700(ネットワークプレーヤー):13万8000円
- SL-C700(CDプレーヤー):12万8000円
- SB-C700(スピーカーシステム)が15万8000円
C700シリーズは、上位のR1シリーズのコンセプトを受け継ぎつつ、より多くの人が楽しめる価格帯を狙ったモデル。
ST-C700は、EthernetとUSB端子を備え、DLNAやUSB経由の音楽ファイル再生に対応したネットワークオーディオプレーヤー。上位機種同様“ジッターリムーバー”を装備。USB DAC利用時には384/32bitのPCM、5.6MHzのDSDの再生が可能。本体サイズは幅340×奥行き305×高さ88mmで、重量は約4kg。
SL-C700は「High Res Re-master」と呼ばれる高域補完、アップサンプリング、ビット拡張機能を搭載。CD音源を最大176.4kHz/32bitに変換できる。DACはバーブラウンの「PCM1795」で高精度クロックなどを搭載。 本体サイズは幅340×奥行き306×高さ78mm、重量は約5.2kg。
SU-C700は独自のフルデジタルアンプ「JENO Digital Engine」を搭載したステレオプリメインアンプ。出力は45W×2ch(8Ω)または70W×2ch(4Ω)。アナログメーターを使った過去のTechnicsプリメインアンプのデザインイメージを踏襲している。本体サイズは幅340×奥行き325×高さ132mm、重量は約8.3kg。
SB-C700は、点音源・リニアフェーズ思想を凝縮した2ウェイの小型スピーカーで、音像定位に優れた新開発の「同軸平板2ウェイユニット」を搭載。100kHzを超える超高域再生にも対応する。再生周波数特性は40Hz~100kHz(-16dB)/45Hz~80kHz(-10dB)、インピーダンスは4Ω。本体サイズは幅220×奥行き286×高さ336mmで、重量は約8.5kg。