ソニーから発表された「α5100」(9月5日発売予定、ボディーのみの予想実売価格は5万5000円前後)はエントリー向けのミラーレス一眼カメラだが、特に子供を持つ母親に向けのモデルとなる。
動きの激しい子供を撮るカメラとしては、ミラーレス機よりはAFが高速なデジタル一眼レフが好まれる傾向にあり、運動会などで多くの母親が一眼レフを構える図はもはや珍しいものではなくなった。一方で、デジタル一眼レフの大きさや重さは不満要素となっている。
この市場に対してコンパクトで軽量なミラーレス一眼を普及させる、というのがα5100の戦略だ。このため、上位機種となる「α6000」と同じ像面位相差センサーを採用し、位相差AFとコントラストAFの両方で合焦する「ファストハイブリットAF」を搭載。精度を保ちつつ、最高0.07秒という高速なAFをアピールしている。
また、AF追従で秒間6コマの連写が可能。フラッシュを内蔵しながらも幅109.6×奥行35.7×高さ62.8mm、224g(本体のみ)というコンパクト&軽量なボディーを実現している。
撮像素子は有効2430万画素のAPS-C CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンには最新の「BIONS X」を採用し、ISO 25600までの感度設定が可能。
無線LANを内蔵しており、スマホなどに無線で画像を送信できるほか、カメラ本体のエフェクト機能を追加できる「PlayMemories Camera Apps」の利用が可能。NFCにも対応しており、スマートフォンをかざすだけで接続が完了する。
背面の3型ディスプレー(92万画素)はタッチ式になっており、タッチによるフォーカス合わせ&シャッターが可能。ただし、タッチによるメニュー操作などは行なえない。
このほか、AF-SとAF-Cを自動で切り替えるAF-Aモードの搭載や、瞳に対してピントを合わせる「瞳AF」といった機能も搭載する。
製品はボディーのみ以外に、電動ズームの「PZ 16-50mm」が付属する「パワーズームレンズキット」(予想実売価格7万円前後)と、上記に加えて55-210mmの中望遠レンズが付属する「ダブルズームレンズキット」(同9万円前後)を用意。いずれも9月5日に発売予定だ。