オリコンでは、「目に見えないサービスを可視化する」をコンセプトに、実際にサービスを利用したことがある人を対象に調査した「オリコン顧客満足度ランキング」を公開している。このうち「ネット銀行」の調査結果の詳細を24日、発表した。
これによると、ネット銀行を選ぶ際に重視した項目として、「手数料(振込み・ATM・時間外手続きなどを含む)」(67.2%)や「口座開設の容易さ」(60.2%)をはじめ、「振込み・入金時間等サービスの利便性」(44.3%)、「PC・モバイル、スマホでの操作のしやすさ」(39%)などが上位に挙がった。
これらは「会社の信用性」(36.9%)を上回っており、ネット銀行のユーザーが「信用性」や「知名度」よりも、「利便性」や「操作性」といった実用面を重視していることが分かった。
実際、項目別ランキングで「会社の信用性」で1位の「ゆうちょ銀行」(79.53点)と2位の「三菱東京UFJ銀行」(77.84点)は総合ランキングではトップ5圏外。そこで総合ランキングの1位となったのは、昨年2位だった「住信SBIネット銀行」(78.61点)、2位は「セブン銀行」(75.02点)、3位は「ソニー銀行」(73.86点)、4位は「じぶん銀行」(73.73点)、5位は「新生銀行」(73.36点)だった。
警視庁の発表によると、インターネットバンキングにおける不正送金被害が2013年に急増。14年もその傾向が続き、5月9日時点で被害件数が873件にのぼり、被害金額については約14億1700万円と約5カ月間で昨年1年間分をすでに上回った。リスクがともなうものの、それでも利用者が減らないのは、それだけネット銀行の利便性が高いから。オリコン顧客満足度ランキングにはこうしたユーザーの意向が反映されていると言える。