夢と魔法の王国からお金を借りるチャンスだ。
ウォルト・ディズニー・カンパニーは今年2月からベンチャー支援プログラム「Disney Accelerator」を実施している。ウェブページを開くと「スター・ウォーズ」のジェダイマスター・ヨーダが「やってみる、ではない。やるのだ」(DO OR DO NOT, THERE IS NO TRY)と、若き経営者を鼓舞している。
募集しているのは一般向けの映像作品もしくは製品で、投資対象は10社。15週間の育成期間を経て、最終審査を経たのち、最大12万ドル(約1200万円)を投資する。資金に加え、ディズニー傘下のピクサー・マーベルなど映画スタジオ、ABC・ESPNなど放送局の協力を得られるのも利点だ。
今年度の審査はすでに終え、ロボット玩具メーカーのスフィーロ、コンテンツマーケティングのバズ・スターターなど11社が選ばれた。6月30日から支援プログラムが始まっており、10月14日に最終審査を迎える。
ディズニーは放送事業と映画事業がコアの伝統的なメディアコングロマリットだが、新しい企業にも興味を持っている。2010年には携帯ゲームベンチャー・タピュラスを買収した。プログラムでの育成を経て、しっかり伸びた企業には将来、買収の声がかかるのかもしれない。
ちなみにディズニーが「スター・ウォーズ」のルーカス・フィルムを買収したのは2年前のこと。買収金額は40億ドルだった。ベンチャーよ、フォースと共にあらんことを。
Disney Accelerator 参加企業一覧