佐賀県武雄市は全小学生に向けてデジタル教育用のタブレットPCを4月に配布し、5月からはタブレットPCを使った「スマイル学習(武雄式反転授業)」を始めている。初等教育へのITの導入に積極的な同市はさらに踏み込み、10月から小学校1年生向けにプログラミング教育を開始すると発表した。
今回の取り組みは、初等教育におけるプログラミング教育について、同市とディー・エヌ・エー(DeNA)、東洋大学が共同で実施する実証研究。市立山内西小学校の1年生40名(分校の生徒を含む)を対象に、プログラミング教育を目的とした全8回の授業を実施する予定だ。
同研究では、武雄市内の小学生に配布されているタブレットPC上で動く専用のソフトウェア開発をDeNAが担当し、その成果・教育への効果の分析を東洋大学が担う。授業は、月に2回程度の頻度で放課後の時間を活用し、教員および武雄市教育委員会によるバックアップのもとDeNAが講師を派遣する。
小学生向けプログラミング教育はすでに取り組み事例があり、たとえばサイバーエージェントは昨年5月、ライフイズテックとの合弁で小学生向けプログラミング教育事業を行うCA Tech Kids(シーエーテックキッズ)を設立した。スクールを開校し、夏休みや連休などには小学生のためのプログラミング入門キャンプを開催している。
NTTデータも8月に小学生を対象としたプログラミング入門の「夏休み こどもIT体験」を開催予定。小学生向けの新たな教育では「英語」が話題となっているが、今後は「プログラミング」教育が注目を集めていきそうだ。