グルメ情報サイト「ぐるなび」を運営するぐるなびが、6日~12日に実施した「ぐるなび」加盟飲食店を対象とする調査によると、月に1日以上、外国人客が来店すると回答したのは76.4%。昨年との比較で外国人来店が「増えた」のは37.6%、「減った」のは4.3%、「変わらない」は58.1%と、増加傾向にある。
外国人客の受け入れについては、28.9%が「積極的に位受け入れたい」、61.3%が「受け入れてもよい」と回答し、割以上が前向きな姿勢。外国人客を集客するために、「現在おこなっていること」 「今後おこなおうと考えていること」「必要だと思うこと」では、「外国語のお店のホームページの作成」や「現地外国のメディア媒体での広告掲載」、「日本国内の外国人向けメディア媒体での広告掲載」が上位となった。
外国人客が来店した時の対策として、「現在おこなっていること」 「今後おこなおうと考えていること」「必要だと思うこと」は、「外国語メニュー表の作成」「外国人スタッフの雇用」「外国語が話せる日本人スタッフの雇用」が上位に挙がっている。
「必要だと思っていること」と「現在おこなっていること」の差異を見ると、「国や宗教による食の違いを勉強」や「メニューに使用している食材リストの作成」、「外国人に対応するためのスタッフの接客教育」が上位となり、これらが課題となっているようだ。
日本政府観光局(JNTO)はこのほど、訪日外国人観光客数の推計値で、5月に前年同月比25.3%増の109万7000人を記録したと発表。これは5月としては過去最高。単月としても前月4月に次ぐ2番目の記録で、1~5月の累計でも500万人を突破する過去最高のペースで推移してきている。
政府は、東京オリンピック・パラリンピックの開催を追い風として2020年に訪日外国人観光客2000万人を目指しているが、こうした流れをビジネスを活かさない手はない。そのように感じている飲食店は多いようだ。