数秒から十数秒までのショート動画を撮影・共有できるアプリでは「Vine(バイン)」や「Instagram(インスタグラム)」などが世界的にも有名だが、ヤフーも「Yahoo! Chocotle(チョコトル)」アプリをリリースし、先行するアプリに対抗しようとしている。
Vineはツイッターの傘下で撮影できるショート動画の秒数は最大6秒、Instagramはフェイスブック参加で最大15秒だが、Yahoo! Chocotleはヤフー独自のアプリで、撮影時間はVineとInstagramの間をとる最大10秒となる。
撮影時間の幅は3秒から10秒まで、撮影したショート動画に字幕風のメモや、16曲のなかから選べるBGMを付けられるのが特徴。複数の端末で撮影したショート動画をアプリ上でつなげることもできるため、友人同士でひとつの動画作品を作成して楽しめる。
撮影した動画はYahoo! Chocotle上で共有できるが、初期設定では、共有した複数の動画が撮影日時順に再生されるため、動画アルバムを眺めるような感覚だという。撮影した動画はアプリ内でいったん撮りため、通信環境に余裕のある場所でアップロードして共有することが可能。TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークメディアでも共有できる。まずはAndroid OS向けにリリースし、iOS向けには8月頃の提供開始を予定している。
パソコンからスマホへと時代が移るなか、ヤフーは「スマホファースト」を掲げてスマホ向けサービスの拡充を推進してきた。直近では5月18日、スマホ向けアプリ「Yahoo!乗換案内」のiPhone版、Android版を合わせた累計ダウンロード数が1000万ダウンロードを突破。6月5日にはスマホ版「Yahoo!地図」アプリ上で全方向画像が楽しめる360度パノラマビューの提供を開始した。Yahoo! Chocotleもヤフーがスマホユーザーの獲得を目指す上で心強い武器となるか、今後の動きに注目したい。