講談社は5日、総合電子書籍サービス「Yahoo!ブックストア」との協力により、Web上で毎日新しい少女マンガが読める月額定額制の新サービス「女子コミ!」を開始した。
「女子コミ!」は、女子専用の月額制電子コミック配信サービスとして日本初をうたう。別冊フレンドで連載中で4月に映画公開した「L・DK」(著:渡辺あゆ)やデザート連載中の「好きっていいなよ。」(著:葉月かなえ 7月映画公開)のほか、「ちはやふる」(著:末次由紀 アニメ化)など、約40作品が1話ごとに毎日追加・更新される予定。これらを月額300円(税別)の定額で何作品でも読める。Yahoo!プレミアム会員は無料で利用できる。
「女性をターゲット」としたプロモーションは、ネット通販ではすでに各社が積極的に取り組み、たとえば、アマゾンジャパンは総合ネット通販サイト「Amazon.co.jp」内に4月1日、女性向けストア「Amazon Woman(アマゾンウーマン)」を新設。ターゲットとする女性を「ワーキングママ」「専業ママ」「セレブ志向」「恋・婚活ガール」「サブカル・文化系」「アウトドア系」の6つのペルソナに分類。それぞれの女性ユーザーに見合ったファッションアイテム、コスメやサプリメント、食品飲料、生活家電などを提案している。
楽天も5月16日、小学館と共同で「Rakuten Good Item Award(楽天グッドアイテムアワード)」を創設。小学館が運営する「小学館 女性インサイト研究所」が楽天市場の商品から「女性にとって本当に価値のあるアイテム」を厳選し、称号を付与する。約1億5000万に及ぶ楽天市場の商品のなかから女性ユーザーが自身にふさわしい商品を選ぶのをサポートし、女性ユーザーの拡大を図っている。
こうしたネット通販や、今回スタートした「女子コミ!」をはじめ、今後は「女性向け」がEコマースの重要なキーワードとなりそうだ。