マイクロソフトが新しいタブレットとPCのハイブリッドコンピューターを発表した。
マイクロソフトがある限り、PCは死なない。まるでヒドラのように、首を切り落とされても新しく生えてくるのだ。
マイクロソフトは火曜日に、ビジネスユーザーをターゲットにデザインされた新しいSurface Proタブレットを発表した。同社はこのSurface Pro 3が消費性と生産性の両ニーズに向けてデザインされたものであり、タブレットとラップトップの2つの側面を持ち合わせていることを強調している。
「これは、皆さんがお使いのラップトップの代わりを務められるタブレットです」と、マイクロソフトSurface部門の副社長であるパノス・パナイはニューヨークで行われた発表イベントの場で語っている。
Surface Pro 3は本日から米国で発売される。12インチのタッチスクリーン式タブレット/コンピュータで、厚さは9.1ミリ、重さは約800グラム。旧モデルと同様にスタイラスペンとキックスタンドが付属している。今回のキックスタンドは新しい「抵抗ヒンジ」を備えており、22度から150度の間で自在に角度を調節できる。スタイラスペンは本物のペンのような外見と使い心地が再現されており、手書きでの文字入力が強化されている。
Surface 3の一番安いモデルはインテルCore i3 プロセッサ、4 GBのRAM、64 GBのストレージを備えており、価格は799ドル。一番高いモデルはCore i7 プロセッサ、8 GBのRAM、512 GBのストレージとなる。全モデルのスペックと価格は以下の通り。
- Core i3 – 4 GB RAM – 64 GB ストレージ – $799
- Core i5 – 4 GB RAM – 128 GB ストレージ – $999
- Core i5 – 8 GB RAM – 256 GB ストレージ – $1,299
- Core i7 – 8 GB RAM – 256 GB ストレージ – $1,549
- Core i7 – 8 GB RAM – 512 GB ストレージ – $1,949
上記のスペックと価格の一覧からも、マイクロソフトがアップルのiPadや各Androidタブレットと直接競合するつもりのないことは明白だ。12インチというサイズは、Surface Pro 3がタブレットというよりもラップトップに近いことを示している。何十年もの間、マイクロソフトの本業はPC向けのWindows OSを開発することであり、Surface Proファミリーは同社がPCの進化をどのように捉えているか(あるいは捉え直しているか)を体現したものだ。一見したところ、Surface Pro 3はよりモバイル寄りのタブレット界と競合するようには見えない。
Surface Pro 3シリーズには、マイクロソフトの最新オペレーティング・システムであるWindows 8.1が搭載される。今年の初めにマイクロソフトは、ローエンドなチップと少量のRAMを備えた低位モデルから最上位のモデルまで、あらゆるハードウェアで動作するWindows 8.1をリリースしている。
TypeCoverキーボードにも改良が加えられ、旧モデルより薄型になった上、トラックパッドのサイズも68%大きくなっている。
Dan Rowinski
[原文]
※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら