ディー・エヌ・エーは12日、無料で読めるマンガ雑誌アプリ「マンガボックス」のダウンロード数が11日付で累計400万を突破したと発表した。2013年12月4日の配信開始から約5カ月での記録となる。
同アプリは、Android/iOSのスマホ・タブレットで連載マンガを読むことができる週刊マンガ雑誌アプリ。連載は週単位で更新され、掲載作品の過去12号分と冒頭100ページが常時閲覧可能。無料でマンガを読めるのが特徴だ。
「金田一少年の事件簿」の作者が描き、同作の登場人物が活躍する「高遠少年の事件簿」や、話題のマンガ「進撃の巨人」のスピンオフ作品「寸劇の巨人」など、約40作品をラインナップ。4月からは、誰もが自身のオリジナル作品を投稿・公開できる新サービス「マンガボックス インディーズ」をスタートし、インディーズ作品も楽しめる。5月9日には「マンガボックス」の連載作品が初めて書籍化され、単行本と電子書籍で発売されている。
同アプリの提供で狙っているのは、マンガ業界全体の活性化。スマホで無料で手軽に読めることでマンガや、さまざまな作家、作品に触れてもらうことで、マンガに興味を持つユーザーをどれだけ増やせるかがカギ。その後はマンガ雑誌やマンガ書籍の購入へとつなげる。インディーズにも範囲を広げることで、業界としては新人の発掘にも期待される。ダウンロード数の400万超えと、アプリ配信から初の書籍化が生まれたことで、同事業は軌道に乗ったようだ。