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旅のお供に(音楽を聴く以外の)ハイレゾウォークマン活用術

2014年05月06日 12時00分更新

文● 編集部 ハシモト

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スマホ用リモコン付きヘッドフォンは利用可能か?

オーディオテクニカのスマートフォン用マイク付きヘッドホンアダプター「AT338iS」。これなら手持ちのイヤフォンがそのまま使えるので便利そうだが……

オーディオテクニカのスマートフォン用マイク付きヘッドホンアダプター「AT338iS」。これなら手持ちのイヤフォンがそのまま使えるので便利そうだが……

 これまでの(非Androidな)ウォークマンに比べて、本体サイズが大きいハイレゾウォークマン。それゆえ、操作するのに本体を取り出さなければならないのがちょっと面倒である。

 一応、本体側面に操作ボタン(早送り、巻き戻し、再生と停止)があるのだが、本体が(音楽プレーヤーとしては)比較的大きくポケットに指をつっこんで操作する、というのもやりにくい。

 そこで考えたのが、スマホ操作用のリモコン付きヘッドフォンを使うこと。試しに手元にあったAndroidスマホ用の4極ミニプラグ採用イヤフォンをウォークマンにつなげてみた。

 我ながらいい案だと思ったのだが……結果としては残念ながらリモコン操作はできなかった。やはりハードウェア的にAndroidスマホとは若干異なるのだろう。

 リモコン付きのBluetoothヘッドフォンを使えば手元操作が行なえるが、F885は「Apt-X」などの高音質伝送には非対応なのと、Bluetoothヘッドフォン自体を充電する手間が面倒……。スマホからウォークマンをリモートコントロールできるアプリがあればそれでもいいのだが……そんなアプリの登場を望みたい。

宿泊旅行に持っていくなら充電環境が必要!?

12時間の使用でだいたい残り50%ほど

12時間の使用でだいたい残り50%ほど

 OSがAndroidとなったことで、気になるのはバッテリー駆動時間だろう。非Androidウォークマンは2~3日充電しなくても使えたのだが、ハイレゾウォークマンはどうか。

 スペックによるMP3の連続再生時間は、デジタルノイズキャンセリング機能オフ時で35時間、Bluetoothオンで24時間となっている。

 実際にBluetoothオフで12時間使用(そのうち5~6時間音楽を再生)したところ、バッテリー残量は約50%となっていた。ただし、使用環境は上記のスペック値の測定条件とは異なり、各種音質補正をフル使用し、MP3以外にARTACやFLACも再生。さらにデジカメとの無線LAN接続も数回行なった結果――筆者にとってはごく普通の使い方となっている。

 そしてその後、充電せずに(というか忘れて)放置しておいたら24時間後にはバッテリーが切れていた。通常の使い方だと、電源ボタンを押してもスリープになるだけなので仕方がないのだが、非Androidウォークマンよりはバッテリーは持たない。

 おそらく1泊以上するならばUSB充電ケーブル(ACアダプターは別売)とPCまたはモバイルバッテリーを持っていく、もしくは音楽を聴かないときは完全に電源オフ(OSをシャットダウン)にする、といった使い方が必要だろう。

最上位の「NW-ZX1」を買わなかった理由は
お値段の違いだけではない

高嶺の花の最上位モデル「NW-ZX1」。でも、価格が高くて買わなかったわけではない……

高嶺の花の最上位モデル「NW-ZX1」。でも、価格が高くて買わなかったわけではない……

 ちなみに、最上位モデルの「NW-ZX1」(実売価格7万5000円前後)を買わなかったのは、懐事情もあるが、実は音質面での理由もある。筆者が音質について書くのはおこがましいが……。

 NW-ZX1とF880は音が違う。ZX1はよりピュアでクリアーな音を楽しめるのだが、筆者が比較的欲するのは重低音とサラウンド感。誇張されているぐらいの迫力が好みである。

 ZX1でも細かく音質設定を追い込んでいけば筆者好みの音になるのだろう。ただ、「Clear Audio+」をオンにした際、理想に近かったのはF880のほうだった。

Clear Audio+の設定を有効にすると、そのほかの音質設定(下)がグレーアウトして選択できなくなる

Clear Audio+の設定を有効にすると、そのほかの音質設定(下)がグレーアウトして選択できなくなる

 Clear Audio+はXpreiaやBRAVIA、VAIOなど最近のソニー製品の多く搭載されている機能で、そのデバイスにおける“ソニーおすすめ”のオーディオ設定を自動的に行なってくれるものだ。使い方は簡単で、オーディオの設定でClear Audio+を「オン」にするだけでいい。

 F880で言えば、デフォルトの状態に比べて音の広がりが生まれ、低音も高音もバランスよく感じる。それでいて不自然な感じはあまりしない。

 ただし、筆者はすでにClear Audio+では物足りなくなっており、重低音とサラウンド感を強化するための設定&ヘッドフォン探しに移行しつつある。しばらくは音の調整で楽しめそうだ。

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