JVCケンウッドから、192kHz/24bitのハイレゾ再生に対応するポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX7」が発表された。5月下旬発売予定で、予想実売価格は6万円前後。
PCとUSB接続することで、192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生が可能。iPodやiPhoneなどのデジタル出力にも対応し、同社独自の「K2テクノロジー」にてビット拡張および周波数帯拡張を行ないハイレゾ化して再生できる。
さらに光デジタル入力も搭載し、ポータブル音楽プレーヤーなどとの接続もできる。ただし、出力可能な音源は96kHzまでとなる。もちろん、アナログのライン入力も可能だ。
本体基板は外装のケースに固定されているのではなく、内部のシャシーに据え付けられる「フローティング構造」を採用。ケースと基板が物理的に切り離されているため、本体を置く場所で音が変わる、ということを防いでいる。
また、シャシーについても振動を解析し、最適な音になるように振動を調整する「fホール」という穴が設けられている。
DACには旭化成マイクロデバイス製「AK4390」を、アンプにはTI製「TPA6120」をそれぞれ採用。基板のレイアウトについても、USB入力や電源、アナログ回路を手前に、デジタル回路を奥に配置するなど明確にセパレートする形を取っている。
また、アナログ入力はアンプに直結されており、かつデジタル系とUSB系をスリープさせるアナログ専用モードを搭載する。
本体にはバッテリーを内蔵しており、約5時間の再生が可能。充電はPC接続用のmicroUSB端子から行なえ、充電しながらの動作も可能。つまり、PCと接続した際は充電しながらもヘッドフォンアンプとしての利用が可能だ。
本体サイズは幅75.2×奥行140.2×高さ25mm、重量は280gとなる。