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【NEC報道資料】サーバとネットワーク運用の自動化をSDNで実現

2014年03月27日 17時30分更新

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【NEC報道資料】サーバとネットワーク運用の自動化をSDNで実現

2014年3月27日

NECは、仮想サーバ環境とSDN (注1)対応の仮想ネットワーク環境を一括管理できるWindows Server(R) 2012 R2対応の「IaaS運用自動化ソリューション」を本日から発売します。

本ソリューションの提供にあたり、Microsoft社のIT環境管理プラットフォーム「System Center」とNECのSDNコントローラ「UNIVERGE(ユニバージュ) PF6800」を連携させるインターフェースを両社で共同開発しました。仮想スイッチ拡張ソフト「UNIVERGE PF1000」と組み合わせることにより、仮想サーバ環境に加え、SDN対応の仮想ネットワーク環境も含めた仮想基盤全体の一元管理や運用の自動化を実現し、(1) 運用コストの低減、(2) ネットワーク構築時間の短縮など、運用管理作業の大幅な効率化を可能にします。

NECは、企業ネットワークシステムのSDN化を加速させることで、ビジネスや暮らし、社会に貢献するシステムを支えていきます。


<共同開発内容>
NECは、Windows Server 2012 R2 Hyper-V(R)の仮想スイッチをOpenFlow(注2)に対応させる拡張ソフトウェアを「UNIVERGE PF1000」として配布しています。このたび、Microsoft社の「System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager」から「UNIVERGE PF1000」を制御できるインターフェース(VSEMプロバイダー、注3)を両社で共同開発しました。
このインターフェースを利用することにより、仮想スイッチを含めて、UNIVERGE PFシリーズ(SDN対応のコントローラ、スイッチ)で構成された仮想ネットワーク全体を、System Center で管理制御できるようになります。

<背景>
昨今、サーバの仮想化技術の高度化に伴い、企業内データセンターやプライベートクラウド環境では利用部門の要求に応じて短時間で容易にサーバリソースを払い出す(注4)、サービス型のICT利活用が拡大しています。これに伴いネットワークリソースも含めた仮想化共通基盤全体を効率的に運用したいというニーズが強まっています。しかし、従来の運用では、ネットワークの変更に伴う煩雑な設定作業には高度な専門スキルが必要で、サーバとネットワークで管理部門が異なる場合には、部門間の調整が必要となりリソースを迅速に払い出せないという課題が残っていました。
新ソリューションは、サーバ管理者が使い慣れた管理ツールを使い、ネットワーク環境まで一元管理することで、設定変更等の日々の運用管理工数を最大75%削減(注5)するとともに、リソースの払い出しプロセスを最大85%短縮可能(注6)で、仮想化共通基盤全体の運用管理を効率化したいユーザのニーズに応えるものです。

<価格、出荷開始日>
製品名:
IaaS運用自動化ソリューション
(Windows Server 2012 R2+UNIVERGE PFシリーズ)

希望小売価格:
520万円~

最小構成:
Microsoft Windows Server 2012 R2 Standardライセンス×1、
System Centerライセンス×1
UNIVERGE PF6800×1 UNIVERGE PF5220×1
UNIVERGE PF1000、VSEMプロバイダー

※別途、管理用のサーバが必要で、価格にはSI費用、保守料は含みません

<特長>
1. 仮想サーバや仮想スイッチの統合管理により運用工数を最大75%削減
System Center から、仮想サーバ環境と仮想ネットワーク環境を一元管理できるようになり、これまでの仮想サーバの生成やVLAN設定等の制御に加えて、仮想スイッチの初期設定や一括変更、仮想ネットワークの生成・変更・削除等を実施できます。これにより運用工数を最大75%削減(注5)可能です。

2. 払い出し自動化で、利用申込みから提供までの時間を最大85%削減
仮想サーバと仮想ネットワークの両方の払い出しプロセスを自動化可能です。これにより、利用部門の申込み受付から、提供までの時間を最大85%削減(注6)できます。また、新規に物理サーバを追加した場合でも、仮想スイッチ拡張ソフト「UNIVERGE PF1000」の追加と管理がSystem Center から自動的に行えるようになります。

なお、既にNECのSDNコントローラ「UNIVERGE PF6800」を導入されているユーザは、「PFCライセンス発行Webシステム」(注7)にて「UNIVERGE PF1000」とインターフェース(VSEMプロバイダ)を無償でダウンロードできます。

本発表にあたり、日本マイクロソフト株式会社から賛同文をいただいています。

この度、日本電気様における「IaaS運用自動化ソリューション」の提供を心から歓迎致します。 ネットワークの仮想化はSDNとしてこれ迄にない柔軟なシステム構成をIT管理者にもたらすものであり、弊社クラウドOSビジョンに基づく最新のWindows Server 2012 R2 Hyper-V及びSystem Center 2012 R2 Virtual Machine Managerに対応することで、データセンターやプライベートクラウド環境等で仮想化基盤の共通化ニーズの広がりを見せる中、インフラ環境の選択肢を広げるものとなります。弊社は、今後とも日本電気様とのパートナーシップにより、様々なビジネスニーズにお応えできるソリューションを開発し、ご提供して参ります。

日本マイクロソフト株式会社
サーバープラットフォームビジネス本部
業務執行役員 本部長 佐藤 久

SDNは、NECが注力する社会ソリューション事業の中核領域の1つです。NEC独自の技術・製品・サービスやパートナーの製品等を組み合わせた「NEC SDN Solutions」を軸として、企業・官公庁・通信事業者・データセンター事業者向けにソリューション提案を行い、ビジネスや暮らし、社会に貢献するICTシステムを実現します。

NECグループは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。

以上

(注1) SDN(Software-Defined Networking):ネットワークをソフトウェアで制御する概念
(注2) OpenFlow:ネットワーク制御機能をスイッチから分離し、コントローラに集約することで、ネットワークを集中制御できる方式の標準でSDNを実現する技術の一つ。NECはOpenFlowの非営利標準化団体であるOpen Networking Foundation (ONF)の設立メンバー。
(注3) VSEMプロバイダ:VSEM(Virtual Switch Extension Manager)は、Hyper-V vSwitch Extensionを管理するマネージャであり、VSEMプロバイダを用意することでSystem Center Virtual Machine Manager からUNIVERGE PF6800との連携が可能となる。
(注4) プロビジョニングともいう。あらかじめサーバの性能や容量をプールしてあるものから、必要に応じて仮想的に切り出して利用できる状態にすること。ネットワークリソースについても同様。
(注5) 5年間のシステム変更に関わる費用を従来型と新ソリューション導入の場合とで比較。NEC調べ。
(注6) 物理サーバ3台規模で、従来システムと新ソリューション導入システムにおける申込み受付から提供開始までの払い出し期間を比較。NEC調べ。
(注7) http://jpn.nec.com/univerge/pflow/pf1000_vsem_req.html
※ MicrosoftおよびWindows、Windows Server、Hyper-V は、米国Microsoft Corporationの、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ その他記載されている会社名および商品名は各社の登録商標または商標です。

<IaaS運用自動化ソリューションに関する情報>
http://jpn.nec.com/sdn/sol04.html

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC SDN戦略本部
E-mail:inquiry@sdn.jp.nec.com

【付帯情報】
・サーバとネットワークの運用を一元管理するシステム構成例
http://itm.news2u.net/items/output/121312/1


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