このページの本文へ

11.6型2-in-1ノート、「VAIO Fit 11A」の性能をチェック!

2014年03月22日 10時00分更新

文● 高橋量

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

簡単操作で3種類のスタイルに変形

 まずはVAIO Fit 11Aの外観から見てみよう。最大の特徴は液晶ディスプレーを回転させることで3種類のスタイルに変形できる点だ。「マルチフリップヒンジ」と呼ばれる変形機構により、液晶ディスプレーを180度回転させることが可能。ノートPCの標準的なスタイルである「キーボードモード」から画面だけを回転させた「ビューモード」、さらにタッチ操作主体の「タブレットモード」へと変形する。

VAIO Fit 11Aの天板部分。中央のラインを中心軸として液晶ディスプレーを折るようにして回転させる

天板部の「マルチフリップヒンジ」を軸に液晶ディスプレーが回転する。写真は回転後の状態

ヒンジ部分にある「ディスプレイロックスイッチ」を「LOCK」に切り替えることで液晶ディスプレーを固定することが可能

マルチフリップを軸に液晶ディスプレーを後方に倒していく

 ビューモードは動画を見る際や、プレゼンなどで相手に画面を見せる際に便利だ。ただしこの状態ではキーボードからの入力が無効になっているため、タッチで操作することになる。タブレットモードはネットや写真、アプリを楽しむときに適したスタイル。ピュアタブレットと比べるさすがに大きい印象だが、画面が大きく文字も読みやすいため使い勝手はいい。

液晶ディスプレーを回転させた状態の「ビューモード」

ビューモードから液晶ディスプレーを閉じると「タブレットモード」となる

 フットプリントは約幅285×奥行き198mmで、高さは最薄部で16.5mm、最厚部で19mmとなっている。全体的にはスッキリとコンパクトにまとまっているが、実際に手にするとやや厚めの印象を受けた。もっともキーボードを搭載した2-in-1モデルなので、多少の高さはやむを得ないだろう。

本体サイズは約幅285×奥行き198×高さ16.5〜19mm。A4サイズ(幅297×奥行き210mm)よりもふた回りほど小さいコンパクトなボディだ

重量は約1.28kgで、片手で持ち続けるには少々重い。フットプリントが小さいので、実際に手にすると少々厚く感じる

使い勝手に優れる液晶ディスプレーとキーボード

 液晶ディスプレーのサイズは11.6型で、解像度は1920×1080ドット。dpiは約190で映像はとても精細だ。自然な色合いが特徴の「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用しているためディスプレーの発色は非常に優秀だ。光沢のあるグレアパネルが利用されているため光が映り込むこともあるが、液晶ディスプレーの角度を変えれば気にならないはずだ。視野角の広いIPSパネルを採用しているので、角度を変えてもディスプレーの色合いが沈んで見えづらくなることがない。

1920×1080ドット表示が可能な11.6型液晶ディスプレーを搭載。色鮮やかで視野角が広いIPSパネルを採用している

液晶ディスプレーの上部には有効画素数約90万画素のExmor R for PC CMOS センサー搭載Webカメラのほか、カメラランプや照度センサーが用意されている

背面のカメラは有効画素数約799万画素。CPUにCeleron N2920(1.86GHz)を選択するとフロントカメラのみとなる

 キーボードは87キー構成の日本語配列。キーピッチは16.95mmとやや小ぶりだ。筆者は普段キーピッチ19mmのフルキーボードを利用しているため使い始めは多少の窮屈さを感じたが、すぐに慣れることができた。

ビルトインキーボードにはテンキーなしの日本語配列を採用している

キーボードバックライトはオプションとして用意されている。暗い場所でもキーを識別できるので便利

キーピッチは16.95mmと狭いが英数字や記号キーはほぼ等幅なので、距離感をつかめればスムーズに入力できるはずだ

 キーストロークは約1.35mmと比較的浅めだ。しかし最近の薄型ノートではキーストロークが1〜1.2mmと極端に浅いモデルが多いことを考えると、十分なストロークが確保されているとも言えるだろう。タッチは軽めで底突き感はない。キーを押した瞬間に「サクッ」とした軽いクリック感があり、軽快にタイプすることができた。キーを強めに押し込むとたわみが生じるものの、気になるレベルではない。

キーストロークは約1.35mmで浅めだが、軽いクリック感がありリズミカルに入力できる

 VAIO Fit 11Aでは、「VAIO Pro 11」と同じキーボードが使われているとのことで、コンパクトながら使い心地はかなりいい。文書作成やメールなど、外出先で文字を入力する機会が多い人にはおすすめだ。

タッチパッドのサイズは実測で幅90×奥行き55.5mm。11.6型としては大きくて扱いやすい

パームレストには樹脂製の素材を使用。アルミ素材が使われている他のVAIO Fitシリーズとは異なるが、見た目の高級感や手触りはそれほど変わらないように感じた

ソニーストア

ソニーストア

ソニーストア

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中