地デジ6ch+1chを全録できるBDなしのHDDレコーダー
東芝「D-M470」
東芝の「D-M470」は地デジ6chチューナーと、地デジ/BS/110度CSチューナーを内蔵した全録レコーダーだ。HDD容量は2TBで、地デジ6chなら最大約7.5日分の番組を蓄積しておける。さらに、設定により通常録画用の3波チューナーも全録用にアサインし、地デジ6ch+地上/BS/CSデジタル1chの全録も行なえる。
録画した番組は、番組表感覚で一覧できる「過去番組表」のほか、視聴している番組に関連した番組や、同じジャンルの番組、インターネットの注目ワードに関連した番組など、さまざまな切り口で番組を紹介してくれる「ざんまいプレイ」にも対応する。
YouTubeなどで関連した番組などを見ていく感覚で、テレビ番組を快適に楽しむ機能が盛り込まれているわけだ。
全録レコーダーは使いはじめると実に便利で、まず録画予約が不要になるし、放送後に話題になった番組を後から見るといったこともできる。
たくさん録っても見るヒマがない。ではなく、見たい番組だけを好きな時間に好きなだけ楽しめる、という贅沢なテレビ視聴ができる。
そんな便利な全録だけに、もっと長期間番組を録り貯めたいという人も多いだろう。そんな場合は、外付けUSB HDDを増設すればさらに長期間の番組を貯められるようになる。
また、USB HDDは全録用と通常録画用の2つを増設できるので、ずっと残しておきたい番組の保存用としてもUSB HDDを使うことができる。
これだけの機能が盛り込まれて、実売でおよそ7万円というのはかなりお買い得。唯一気になるのはBDドライブがない点だが、BDへの保存はネットワークダビングで、BDレコのほか、対応したBDドライブなどへの書き出しもできるので、BD保存ができないのは困るという人でも心配は無用だ。
このほか、全録した番組を家庭内LAN経由でスマホやタブレットで視聴することも可能だ。これまでは、レグザタブレットなどの対応機器が限られていたが、汎用DLNAアプリである「TwonkyBeam」に対応したため、視聴可能な機器がかなり増えたのはうれしい。
番組持ち出しは、あらかじめ持ち出し用番組に変換しておく手間はあるが、スマホなどへ変換した番組をコピーすることもできる。視聴する機会もかなり広がったことで、全録の楽しみは大きく広がったと言えるだろう。
録画だけでなくBD鑑賞も楽しむなら「BDレコ」
手軽にテレビを楽しむならば「全録」を選べ!
筆者も全録レコーダーとBDレコを併用して数年経つが、今では日常的なテレビ視聴は「全録」。BD保存も視野に入れた映画やアニメ番組の録画と視聴は3チューナーの「BDレコ」という使い分けが定着している。
冬季オリンピックは予約などの準備をせずとも「全録」で国内選手の活躍はすべて見ることができたし、普段はあまり見ないスポーツニュースもくまなくチェックした。
この快適さは現代的なテレビ録画スタイルと言えるもので、番組改編期にネットなどをチェックしていちいち新番組の予約をしたり、日常的に番組表を確認して見たい映画を探す作業は、マニアックと言わざるを得ない。
使い方はユーザーの自由だが、難しいことを考えずにテレビ録画をしたい人ならば、ぜひとも全録をオススメしたい。
従来のスタイルが慣れているという人、または(これもマニアックだが)BDソフトをより高画質で楽しみたいという人は、一般的なBDレコがマッチするだろう。
このあたりをよく検討してレコーダーを選べば、春からの新生活もより充実したものになるはずだ。
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