トレンドマイクロでは、クラウド型セキュリティ技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」により、毎年1月31日時点のモバイル向け不正サイトの累計数を収集・分析している。
不正サイトのURLを分析したところ、URLに「.mobi」(モバイル向けサイトのトップレベルドメイン)や、「/mobile/」「/sp/」「sp.」「m.」(モバイル向けサイトに利用されることが多い文字列、サブドメイン)が含まれるサイトが今年の1月31日時点で7万3000件も確認された。12年が5300件、13年は2万件となったことから、モバイル向け不正サイトがこの2年間で約14倍も急増したことがわかった。
また、トレンドマイクロのモバイル向けセキュリティソフトを利用するユーザーが、不正サイトへアクセスしようとした際にアクセスを防止した回数もSPNで収集・分析。すると、13年12月から14年2月の3カ月間で日本国内のユーザーが累計で2500万回のアクセス防止を受けたことがわかった。攻撃者によるスパムメッセージ、掲示板やSNS上の書き込み、ツイートなどによる不正サイトへの誘導により、スマホ/タブレット端末ユーザーが平均で1分間に190回という高い頻度で不正サイトにアクセスしてしまったことを示すという。
サイトにアクセスすることで受ける攻撃は、アンドロイド(Android)やiOSなどのプラットフォームを問わない脅威。今、スマホ/タブレットのすべてのユーザーにモバイル向けセキュリティ対策が求められている。