一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)では毎月、パソコンの国内出荷実績を公表しているが、2014年1月分は1月単月として過去最高の実績となる106万1000台を記録。前年同月比は163.8%で、前年比2ケタ増は4カ月連続に及ぶ。出荷金額も前年比182.3%の821億円にのぼった。
パソコンは長らく市場が低迷し、1年前の13年1月分は64万8000台で前年比86.6%のマイナス成長だった。しかし、7月分に前年比100%超を記録すると、その後は徐々に市場が回復。10月からの3カ月は約16~23%の2ケタの伸びを記録し続けてきたが、今回の1月分では63.8%の大きな成長となった。
パソコンがここまで売れている背景に考えられるのは、ウィンドウズ XP(XP)のサポート終了問題だ。マイクロソフトはXPのサポートを4月9日に終了するため、セキュリティ面での不安からXP以降の最新OSへの移行が求められている。OSの移行にあわせてパソコンの買い替え需要の高まりがうかがえる。また、4月1日からの消費増税に対するパソコンの駆け込み需要も考えられる。