KDDI、沖縄セルラーは、ネットショップと実店舗の両方で利用できる電子マネーサービス「au WALLET(ウォレット)構想」を発表。5月からサービス提供を開始する予定で準備を進めている。
auでは、アプリの購入やオンラインショップでの買い物(auかんたん決済)をはじめ、各種ネットワークサービスを利用する際の認証キーとして「au ID」を提供している。「au WALLET」はこの「au ID」に、電子マネー決済機能を備えたカードを追加することで、ネットショップだけでなく実店舗での買い物でも電子マネー決済を可能とする。KDDI、沖縄セルラーがネットとリアルの本格的な融合を目指して展開する3M戦略の第3弾に位置付けられた事業だ。
「au ID」は電子マネーカードと連動し、ユーザーはオンライン上での決済時に「au ID」で、実店舗での決済時には電子マネーカードを使用。オンラインとオフラインの双方で買い物時にポイントを貯めることが可能で、貯まったポイントはネットショッピングでの決済時はもちろん、電子マネーカードにチャージすることで実店舗での支払い時に利用できる。携帯電話の月額使用料や通信料に応じたポイントも毎月貯まり、ポイントは携帯端末の購入代金やauの通信料金にあてることも可能だ。
スマホ向けに専用アプリも提供する予定で、アプリを使いスマホでポイントや電子マネーの残高を確認できるほか、電子マネーをスムーズにチャージできる機能も装備。カードでお得に買い物できる店舗情報も発信していくという。
システム面では、サーバ管理型電子マネーである「WebMoney」とクレディセゾンの協業により可能とした「MasterCardプリペイド決済システム」を活用。オンラインとオフライン、国内と海外を問わず、世界約3600万のMasterCard加盟店でキャッシュレスでのショッピングが楽しめるようになる。