これまでに危険あるいは怪しいと感じたサイトがあるかどうか、インターネットショッピング利用経験者に尋ねたところ、「ある」という回答は38.2%にのぼった。
怪しいと感じられる具体的な点としては、「日本語の表記がおかしい」(51.8%)と「商品がありえないくらい安い」(49.2%)が特に多く、ほかに「販売会社が海外」(27.2%)や「明らかに偽物」(26.2%)、「商品発送が海外から」(24.1%)が挙げられた。
これは、ソフトバンクグループのBBソフトサービスがこのほど公開したインターネットショッピング意識調査の結果。同調査によると、食材や衣服、家電、バッグ、化粧品などのショッピングをはじめ、旅行やエステといった各種サービスの予約でインターネットの利用が増えているようだが、その利用に際して10人中の4人近くが「怪しい」と感じていた。
ところが驚いたことに、「危険、怪しいと感じた」ユーザーのうち、そのサイトを「結局利用した」のがなんと10.5%。その理由は「安かった」(45%)や「商品が魅力的だった」(40%)、「問題ないだろうと思った」(15%)など。そして結果的に、「危険、怪しい」と感じたサイトを利用した45%が、「違う商品が届いた」や「偽物の商品が届いた」、「代金は払ったのに商品が送られてこなかった」などのトラブルに見舞われた。なかには10万円以上の高額な被害に遭った回答者もいるという。
インターネットショッピングの利用時に気を付けていることを尋ねると、「販売会社」(56.2%)や「問い合わせ先」(17.6%)、「特定商取引の表記」(14.8)とともに、「ない」という回答が34%も挙がっている。全体の3割はインターネットショッピングの利用時にそもそも警戒心すら持っていないことがわかった。