無料通話・メールアプリ「LINE」を運営するLINEは、2013年第4四半期(10~12月)と13年通期の業績を発表。売上額は第4四半期が159億円で前四半期比16%増、13年通期が518億円だった。
基幹事業であるLINE事業の売上額は、第4四半期が122億円で前四半期比20%増、13年通期が343億円。LINE事業における売上構成比は、ゲーム課金が約60%、スタンプ課金が約20%で、ほかに公式アカウント・スポンサードスタンプ等も含まれる。
LINEはユーザー数が世界で3億4000万人に及び、国内はもとよりグローバルで市場を拡大していることが好業績に結びついている。LINE GAME事業では新たにフィンランドやフランスなど欧州の開発会社と協力したタイトルを展開し、台湾やタイでのプロモーションを強化。スタンプ事業においては、メキシコでサッカーの代表選手を、インドでは三大祭「ディーワーリー」の様子をそれぞれスタンプにするなど、ローカライズに力を入れている。
直近でも、1月15日から4月27日までの約3カ月にわたり台湾で、世界初の試みとして、LINEキャラクターを集めた「LINEテーマパーク」をオープン。欧州や中南米に展開する世界有数の通信会社テレフォニカのFirefox OSにLINEをプリインストールことで、当該地域での顧客基盤の拡大を図っている。
国内では、主婦層のコミュニケーションツールとして広く浸透しつつある。インタースペースがママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユーザーに行ったアンケート調査では、1週間に1回以上使っているWebサービスの第1位(複数回答)にランクイン。昨年の同様調査では「クックパッド」と「楽天」がツートップだったが、今年は両者を抜いて7割の支持を集めたほどだ。
LINEは若年層でもコミュニケーションツールとして、TwitterやFacebookをおさえてユーザーシェアのトップとなっている。今回の調査結果も踏まえると、母子をターゲットとしたマーケティングでLINEは欠かすことができないだろう。