入力インターフェースも含めた
新設計のハードウェア
Xシリーズなどとともに、ハードウェアは新世代設計を採用し、内部へのアクセスは裏ブタを丸ごと外すことで可能になった。ちなみに裏ブタの開閉を検知する機能も搭載されており、裏ブタが開いた状態では(デバイスを交換しても問題が無いよう)電源を完全にシャットダウンしたり、裏ブタの開閉がなかった場合、つまり普段の起動時は、ハードウェアのチェックをパスして、起動時間を短縮するなどの工夫が施されている。
端子類にも不足は無く、Mini-DisplayPortに加え、D-sub15ピンがいまだ存在するほか、USB 3.0は左右合わせて3つ、SDカードスロットも存在する。実はSIMスロットもあるのだが、国内ではLTE/3G対応モデルは(現時点では)用意されていない。
キーボードについては、現行ThinkPadで共通の6列のアイソレーションタイプ。ただし以前紹介したThinkPad X240sのキーボードとは異なり、縦方向の圧縮や小型化されたキーがない。キータッチはしっかりしつつも、底打ち感に抵抗するような柔らかさも持っており、長時間の打鍵でも疲れはない。十分に使いやすいキーボードと言えるだろう。
タッチパッドと一体化されたトラックポイントのボタンもX240s以上の使いやすさを感じた。T440sのタッチパッドはサイズがかなり大きいが、真ん中を押しても端を押しても、パッド全体が水平に上下するので操作がしやすい。トラックポイントとの組み合わせもわずかな時間で慣れてしまった。ただし、クリックした際のパコパコとした音は少々耳障りではある。
また、トラックポイントボタンの位置はやや区別しにくく、慣れたつもりでも誤操作が発生する。スクロールはトラックボタン+センターボタンだけなく、タッチパッドの端をなぞるエッジスクロールでも可能なため、いっそセンターボタンを無くす設定を用意してくれると便利なのにと感じた。