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Apple Geeks 第135回

2013年、Appleの行く年来る年 〜今年は「順風」だった?〜

2013年12月27日 10時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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あの機能とあの機能が、「次のiOS」でやってくる!?

 来年のAppleだが、従来のパターンを踏襲するならば、iPhoneが「2年に一度のメジャーバージョンアップの年」になる。新ハードに関してはほとんど情報がなく、何も語ることはできないが、あわせてリリースされる新OSならば方向性は掴める。いくつかの材料を引き合いに出しつつ、2014年のiOSデバイスに思いを馳せてみたい。

 iOSのAPIがどの方向で強化されてきたかを考えると、AirDropに代表される近距離通信機能は欠かせない。近距離通信といえば、ピアツーピアが可能なBluetoothの得意分野だが、先日最新仕様「Bluetooth 4.1」が発表されたばかり。複数のBluetooth機器のハブとして動作するため、iBeaconや歩数計といったデバイスとの"合わせ技"も可能になる。Bluetooth 4.1はソフトウェアレベルでのアップデートが可能なこともあり、次期iOSで実装される可能性はかなり高いといえるだろう。

海外で登場し始めたiBeaconデバイス。Bluetooth 4.1のサポートにより普及が加速される? (写真は「Estimate Beacons」)

 もうひとつ可能性大と考えているのがAV機能の強化、具体的には「H.265/HEVC」のサポートだ。第124回『iPhone/iPadが「H.265/HEVC」をサポートする日』にも書いたが、H.264の約2倍という高い圧縮率はスマートデバイスに適しており、Qualcommの「Snapdragon 800」(2013年1月発表)、「Snapdragon 805」(2013年11月発表)がH.265のハードウェアデコードをサポートするなど対応チップも登場し始めた。AppleはAirPlayなどの関連技術、iTunes Storeという関連サービスを有していることから、H.265サポートを決断すれば一気呵成に事が進められるかもしれない。

モバイル向けチップでは初めてH.265/HEVCをサポートした「SnapDragon 805」。Apple製品でもサポートされる?

 実際どうなるかは、秋を待たねばならないだろうが……個人的には、パターン化してきた"2年ごとのメジャーバージョンアップ"を変えるか、ブランニューの製品を投入して我らの度肝を抜くことを望みたい。


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