豊富な接続端子を備えた「TH-L65WT600」
ビエラ最新機種「TH-L65WT600」が優れているのは、今後の拡張性を考えるうえで非常に重要な最新のHDMI 2.0およびDisplayPort™ 1.2a(以下DP1.2a)に対応していることだ。
4Kでの60p(毎秒60コマのプログレッシブ表示)、4:4:4の表示ができる……というと難しく聞こえるけれど、平たくいえば、映像を現時点で望みうる最高の情報量で表示できるということ。「これを買っときゃ、今後しばらくはAV用途にせよパソコン用途にせよ、とりあえず間違いナイ」というやつである。
ウンチクはこのくらいにして、実際にパソコンをつないでみる。
お邪魔したパナソニックのデモルームには、DisplayPort 1.2a対応、4:4:4の信号を出せるデモ用のパソコンが用意してあった。65V型という巨大な液晶テレビでWindows 8の画面を表示させると、あまりにデスクトップ画面が広すぎて小さなアイコンに思わず笑ってしまう。ただし、ただ者ではない感覚も伴うのは、視界いっぱいを覆うような画面サイズにもかかわらず、ドットがおそろしく細かいこと。さすが4Kだ。
「65インチもある巨大な画面で、パソコンの画面を表示する意味は?」なんて自問するのはおろかである。人はそこにコンピューターがつながるデバイスがあれば、まずは繋げてみるのだ。繋げてみてから、可能性を考えるのだ。
TH-L65WT600まで1.5mという一撃没入的な視聴距離で見ると、視界いっぱいにGoogleマップ、その隣に見たこともないほど縦方向に長い僕らのASCII.jpと週アスPLUSというシュールな光景。
実際に4:4:4入力の良さを活かすという点では、レタッチソフトや、動画編集ソフトなどを表示させて使うというのが有望そうだ。昨今の高解像度化したデジカメだと1:1やそれに近い状態で見る機会なんてまずないけれど、4K液晶なら800万画素相当の写真を“ドット・バイ・ドット”(!)で表示できる。なんとも凄い世界だ。
この状態で、4:4:4でつくった4Kデモ映像も見せていただいたが、映像のすべてのシーンがデジカメ写真のように異様にディテールが細かい。さらに60p表示用のサッカーのデモ映像では、30pと60pの差がテキメンにわかる。30pでスポーツ番組の面白さが損なわれるとまでは言わないが、60pを店頭などで見る機会があったら間違いなく悔しい思いをするだろうな、というレベルの差がある。