小銭をジャラジャラと持ち歩くことなく、カードでタッチしてゲームを楽しむ――11月からの実証実験の結果によって、電子マネー決済がゲームセンターにも及ぶかもしれない。
ゲームセンターをはじめアミューズメント施設に業務用アミューズメント機器を販売する加賀アミューズメントは、アミューズメント施設内のゲームに電子マネー決済システムを導入する実証実験を実施すると発表した。ヤマトシステム開発とヤマトフィナンシャルとの共同で実施する。
実施期間は11月8日から来年1月頃までの間、実施施設はタイトーのタイトーステーション新宿東口店とソユーのプレイランドソピア御所野店。施設内のゲーム機に電子マネー読み取り決済機を取り付けて行い、スイカ(Suica)やパスモ(PASMO)などの交通系、ワオン(WAON)やナナコ(nanaco)といった流通系、さらに楽天エディ(Edy)を加えた複数の電子マネーを利用する。
本格的に普及させていくかどうかは今回の実証実験の結果にかかっているが、電子マネー決済ならでのは特徴として、柔軟なプレイ単価を設定できる、無人オペレーションで稼働できる、各種電子マネー事業者のポイントサービスを提供できる、といった点が挙がる。月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)では「10億円ビジネスを作ろう 現金決済150兆円争奪戦」と題した特集記事で、“脱現金化”ビジネスの可能性をまとめているが、今回のゲーム機の電子マネー決済化は脱現金化の動きの1つとして今後に期待される。
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加賀アミューズメント
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