「天気や環境で照明が変わる」が当たり前に?
1600万色に輝き、外出先でも操作できる未来の電球「hue」
2013年10月01日 21時54分更新
10月1日に開幕となったCEATEC JAPAN 2013。一際目立つ演出で来場者の注目を集めていたのがフィリップスのLED電球「hue」だ。
iOS/Android端末向けの専用無料アプリを利用することで、光の色や輝度をワイヤレスでコントロールできるという製品。モジュール化した無線LANとZigbeeの「ブリッジ」を使い、スマホから遠隔操作する。
1600万色以上から発光色を選択できるほか、同社独自の「ライトレシピ」機能を専用アプリに搭載。「くつろぐ」「集中する」「本を読む」「やる気を出す」という4種類のプリセットから、利用環境に応じた明かりを選択できる。また、アプリに画像データを読み込み、好みの色をタップすることで、タップした色に光らせることも可能だという。
面白いのは、スマートフォンやタブレットのGPS情報と連動させられる点。ブリッジが無線LANネットワークにつながっていることが前提だが、「家から一定以上離れると消灯」「家に一定以上近付くと点灯」といった設定も可能だという。
また同社では、hue用のAPIを公開している。スケジュール管理アプリや天気予報アプリと連動させれば、「予定や天気に応じて部屋の色が変わる」ということが実現してしまうのだ。
価格はオープンで、実売価格は2万6000円前後。LED電球のみ(製品名シングルランプ)は6980円前後。電球としては高額なこともあり、普及にはまだ時間がかかるかもしれないが、人をわくわくさせる「新しい製品」であることは確かだ。
普及がすすめば、「好みやシーンに応じて照明を使い分ける」ことが当たり前になるかもしれない。
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