矢野経済研究所は9月30日、「健康食品受託製造市場に関する調査結果 2013」を実施し、その結果を発表した。
調査結果によると、2013年度の健康食品受託製造市場規模(事業者売上高ベース)は前年度比2.2%増の1392億円と予測した。川下の健康食品市場の堅調な推移に伴い、同市場は2009年度から5年度連続の拡大を見込んでいる。
錠剤、顆粒・粉末、ハードカプセル、ソフトカプセル、ミニドリンクなど従来型剤形では、生産効率が良い錠剤や顆粒・粉末の需要が拡大。これらに加え近年は、味付き顆粒、スティックゼリー、チュアブルタイプ(噛んで食べられる)の錠剤・ソフトカプセルなど、味覚や食感を重視した一般食品形状に近い剤形の製品需要が高まっている。
さらに、川下の健康食品市場における競争激化を背景に、製品の差別化が求められるようになり、健康食品受託製造企業は、独自製剤技術の開発、加工技術の高度化、品質管理体制の強化などでこれに対応している。
調査期間は6月から8月。調査対象は健康食品受託製造企業、健康食品販売会社、バルク供給企業。調査方法は同社専門研究員による直接面談、電話・FAXによるヒアリング。