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ソニーからも登場! DSD録音が可能な高機能ICレコをチェック

2013年09月17日 13時10分更新

文● ASCII.jp編集部

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「PCM-D100」

「PCM-D100」

 ソニーから、DSD録音が可能なICレコーダー「PCM-D100」が発表された。11月21日発売予定で、予想実売価格は10万円前後。

 同社のICレコーダーの最上位モデルとなる本機。リニアPCM録音用のA/Dコンバーターとは別に、DSD録音用のA/Dコンバーターを搭載し、2.8MHzのDSD録音が可能となっている。

 リニアPCMは192kHz/24bitの録音に対応。さらにリニアPCM用のA/Dコンバーターは1chあたり2個(2chで4個)搭載しており、これにより「Digital Limiter」機能が利用できる。

 Digital Limiterは過大な入力があった場合に最適なレベルに自動で補正する技術で、片方のA/Dコンバーターで通常の処理を行ない、もう片方ではレベルを下げた状態で処理する。過大な入力があった場合に、前者のA/Dコンバーターで拾いきれなかったレベルを後者のA/Dコンバーターのデータを元にして補正することで、音の歪みを防止する。

;「S/N 100dB」モード

幅72×奥行32.7×高さ156.8mmと、ハイエンドモデルだけあり本体はやや大きめ。重量は電池込みで約395g

設定から「S/N 100dB」モードを選択。Digital Limiterとは排他使用となる

 さらに、Digital Limiterの仕組みを利用してA/D変換時の内部ノイズを低減する「S/N 100dB」モードも搭載。徹底的にノイズを低減する。なお、Digital LimiterとS/N 100dBは排他使用となり、またDSD録音時は利用できない。

 D/Aコンバーターは32bitのものを採用。ヘッドフォンアンプには大容量(0.33F)かつ低インピーダンスの2重層コンデンサーを採用。ポータブル機器でここまで大容量のコンデンサーを搭載するのは珍しい。

 なお、内部の回路基板は入力用、出力用、記録用、電源用の4枚に分かれており、それぞれの回路に独立した電源を配置。これにより電流の干渉によるノイズの発生を抑えている。

本体上部のマイクは角度調整が可能だ

 本体上部には新設計の15mmマイクユニットを2つ搭載。可動式となっており、録音対象に合わせてマイクの角度を調整できる。

ボリュームダイヤルは意図せず回転しないように開閉式のガード機構を搭載

ダイヤルの数字は暗いところで光る

ダイヤルの数字は暗いところで光る

 LR独立型のボリュームダイヤルがあり、このダイヤルの誤動作を防ぐためのガード機構も搭載。さらにボリュームダイヤルに刻まれた数字(ボリューム値)は、バックライトにより点灯する。

本体左右側面

本体左右側面

ボリュームダイヤル上部に光デジタル入力とマイク入力、SDメモリーカードスロットを装備

ボリュームダイヤル上部に光デジタル入力とマイク入力、SDメモリーカードスロットを装備

ボリュームダイヤル下方には電源やホールドスイッチを装備。「LIGHT」ボタンを押すとバックライトが点灯する

ボリュームダイヤル下方には電源やホールドスイッチを装備。「LIGHT」ボタンを押すとバックライトが点灯する

反対側の側面には光デジタル出力とヘッドフォン端子を装備する

反対側の側面には光デジタル出力とヘッドフォン端子を装備する

本体底面には三脚穴を搭載。下方には電池室がある

本体底面には三脚穴を搭載。下方には電池室がある

バッテリーは単三電池×4本で稼働する

バッテリーは単三電池×4本で稼働する

 編集機能としては、録音中や再生中に区切りとなるポイントを指定できる「トラックマーク」機能を新たに搭載。また、ファイルの結合やフェードイン/フェードアウト効果の付与もできるようになった。

 なお、DSDは分割や結合、コピー/移動、保護、削除といった編集は行なえるが、トラックマークやフェードイン/アウトの利用はできない。

 このほか、PCMのアップサンプリングやPCMとMP3の同時録音なども行なえるようになった。

付属の赤外線リモコンは受光ユニットを装着することで使用可能に

ウィンドスクリーンやキャリングケースも付属

 本体にはマイクに装着するウィンドスクリーンや赤外線リモコンおよび本体に装着する受光ユニット、キャリングケースなどが付属する。

 さらに「Sound Forge Audio Studio 10 LE」というWindows用編集ソフトが付属するが、DSDの編集には非対応。DSDはPCM-D100本体で編集することになる。

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