「スマホを多く使うのは駅」というユーザーにぜひともチェックしてもらいたいのが、今回、ICT総研が発表した「全国100駅300地点スマートフォン電波状況実測調査」の結果。全国のJR・私鉄・地下鉄の乗降客数上位100駅で、LTE(4G)エリア比率と下り(ダウンロード)速度、上り(アップロード)速度を調査した。
調査には通信速度測定アプリ「RBB TODAY スピードテスト」を利用し、各駅とも「駅ホーム」と「改札内通路」、「駅前広場」の3地点で測定。調査対象となるスマホの機種は、AndroidがNTTドコモのXperia A(SO-04E)、auのHTC J ONE(HTL22)、ソフトバンクのAQUOS PHONE Xx(206SH)、iOSがauとソフトバンクのiPhone 5だ。
全国100駅調査の平均で、LTEエリア比率は上位からau Android(99.3%)、au iPhone(97%)、ソフトバンク iPhone(95.7%)。ワン・ツーをauが占めたなか、最下位のソフトバンク Androidは78.7%と上位から大きく引き離された。駅前広場ではどのキャリア・機種とも98%以上をカバーしているが、駅ホームと改札内通路ではキャリア・機種によりバラツキが目立つ。
下り速度は上位からau Android(21.23Mbps)、ソフトバンク Android(17.02Mbps)、NTTドコモ(13.50Mbps)。トップ3をAndroidが占めたように、ダウンロードに強いのはAndroidスマホだ。上り速度は上位からau Android(8.90Mbps)、ソフトバンク iPhone(7.35Mbps)、au iPhone(4.63Mbps)。下りと上りはともに上位と下位の差が大きく開いている。
LTEエリア比率と下り・上り速度のいずれもトップはauのAndroidが独占。OS別ではiOS(iPhone)よりもAndroidのほうが優勢だ。駅でのつながりやすさを求めるならばAndroidスマホ、特にauであれば満足できるだろう。