トレンド総研が20~40代の男女500名を対象に行った「クラウド利用に関する意識・実態調査」によると、83%が「クラウド」を用いた個人向けサービスの利用経験があると回答。「クラウドが身近なものになったと思う」という回答も6割近くの58%に達した。利用経験のある具体的なサービスは、「Webメール」が81%で最も多く、「ファイル共有サービス」は33%となっている。
一方で、「クラウドを十分に活用できていると思うか」という問いに「そう思う」と回答したのはわずか26%。合わせて日常のデータにまつわる悩みを尋ねると、利用端末の容量不足や、端末の買い替え時のデータ移行の手間・面倒臭さ、データの紛失による心配などといった意見が6割以上にのぼった。いずれも、クラウドのストレージサービスをうまく活用すれば解決しそうな悩みだけに、ユーザーの自覚とサービスの利用状況がリンクしているといえる。
スマホやタブレットといったモバイル機器の普及で、写真や動画、音楽などのデータを保存する容量不足を感じているユーザーが多いにもかかわらず、クラウドサービスでのストレージを利用しているケースがまだ少ない。ストレージサービスの提供者は、より使いやすいインターフェイスを用意するといった工夫がまだまだ必要なのかもしれない。