米有力メディアのワシントン・ポスト(The Washington Post)が買収されたと、同紙が報じた。買収したのは米アマゾンの創業者で、現在、同社最高経営責任者(CEO)を務めるジェフ・ベゾス(ジェフリー・プレストン・ベゾス、Jeffrey Preston Bezos)氏。買収額は2億5000万ドルとなる。
買収の対象となるのは、ワシントン・ポスト社が発行するワシントン・ポスト本紙やローカル紙のほか、ケーブルサービス部門、印刷会社など。ワシントン・ポスト社は新聞等の売却後も存続するが、社名は変更される予定。
ワシントン・ポストは1877年に創刊された老舗の新聞。ネット通販大手と有力メディアの結びつきに注目度は高まるが、今回の買収は米アマゾンではなく、ベゾス氏が個人で行ったこと。ベゾス氏は社員に宛てたメッセージのなかで、オーナーが変わっても社員等を解雇せずに現体制を継続すると説明。自らが同紙の日々の運営に関わることはなく、ニュースビジネスに精通した現在の優秀なチームスタッフが運営していることを示唆した。