30~40代の約半数が仕事にやりがいを感じられず、また自分の能力を発揮できていないと思っているという。世代を問わず、モチベーションが上がるためには収入のアップが最も効果的のようだが、全体の7割以上のビジネスパーソンは現状の収入には満足していない様子。だからやる気も出ない―そんな調査結果が出ている。
日本能率協会グループが24日に発表した、ビジネスパーソンの働き方に関する意識調査の結果によると、「現在の仕事にやりがいを感じていない」とした世代は30代が最も高く46.6%。次いで40代が45.2%だった。
「現在の仕事は自分の能力を発揮できていない」と思っている30~40代は約5割。さらにこの世代は勤務先への愛着も薄く、45~6%の人たちが愛着を感じていないと回答している。
この世代が、ここまで仕事や勤務先に対しネガティブな理由は、やはり「収入」の面が大きいようだ。仕事のモチベーションが上がることは何か、との問いについては「収入が上がる」が70.6%で、2位の「良い評価を得る」(48.8%)を大きく引き離してダントツの1位。
仮に良い評価が得られたとしても、それが収入のアップとしてあらわれなければ、やる気の向上にはつながらないが、多くの人が収入の面で満足していないのが現状だ。特に30~40代はそれが顕著で、30代では約8割、40代では約7割が満足していないと回答している。
だが、高賃金と高待遇を得るために激務でも良いかというと、なかなか難しいところ。ほぼ同率ではあるが、わずかに多い過半数の人が「低賃金で待遇が悪いが、仕事がラク」の方を選択しているのだ。
つまり、「激務は嫌だけど、ラクして高収入が欲しい。そうすればやる気も出るさ」-それが本音ということか。