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楽天が米物流会社を買収 アマゾンにどこまで迫れるか

2013年06月06日 16時00分更新

文● 大木信景(HEW)/アスキークラウド

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 楽天が6日、アメリカの物流会社Webgistixの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。いよいよ、アメリカで圧倒的な強さを見せるアマゾンの牙城に挑むことになる。

 米Webgistixは、EC事業者向けにクラウドベースのフルフィルメントサービスを提供する物流会社。フルフィルメントサービスとは、ECサイトを運営する上で必要となる一連の業務の総称のことをいい、受注・決済・仕分け・梱包・発送・配送などがこれにあたる。楽天はWebgistixの同サービスを傘下におくことで、同社のクラウドベースのフルフィルメントサービスを国内外で活用できるようになる。

 さらに、Webgistixはアメリカにおいて、1~2日以内でのスピード配達を提供しており、米国企業を中心に世界21ヵ国のEC事業者に向けてサービスを展開している。今回の買収で、アメリカにおける物流拠点を手にすることになり、はじめてアメリカで独自の物流網を構築することになる楽天。日本の数倍と言われているアメリカのネット通販市場にどこまで食い込めるか、注目が集まる。

 ヨーロッパでの楽天は、フランスの物流事業者Alpha Direct Services社を完全子会社化し、同社の最先端の技術を取り込むとともに、欧州における物流支援サービスの展開も始めている。

楽天 Webgistix

HP上でも「2日以内配送」をうたうWebgistix社

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