東芝から4K(3840×2160ドット)解像度の液晶テレビ「REGZA Z8X」シリーズが発表された。58V型、65V型、84V型の3機種が用意され、予想実売価格はそれぞれ50万円前後、75万円前後、168万円前後となっている。発売時期は6月下旬。
従来、4K REGZAは「Xシリーズ」という“特別な位置づけ”のモデルとして展開していたが、今回は従来の(2Kの)REGZAの最上位モデルである「Z」シリーズとして投入。4Kは特別な存在ではない、という東芝のメッセージでもある。
画像処理エンジンには4コアの「REGZA ENGINE CEVO 4K」を搭載
全モデルともエッジライト式のバックライトを採用。パネルは84V型がIPSでそれ以外はVAとなる。
「シネマ4Kシステム」という新たな画像処理エンジンを搭載。メインとなるのは「REGZA ENGINE CEVO 4K」というチップで、クアッドコアとなっている。
シネマ4Kシステムにおける超解像技術も進化している。1フレーム中の絵柄を解析し、エリアごとに超解像処理の適用度を変更する「絵柄解析 再構成型超解像技術」を採用。映像内の光沢部分(反射して光っているところ)を検出して、画像処理を施して輝きを再現する「輝き復元」や画像のテクスチャー部、エッジ部、平坦部をそれぞれ検出し、最適な画像処理を施して精細感を再現する「微細テクスチャー復元」などを搭載する。
また、文字などのエッジ部で目立つモスキートノイズやブロックノイズを除去する機能も搭載。これらはBlu-ray Discやデジタル放送の画質も向上させるだけでなく、4Kコンテンツに対しても有効とのことだ。
さらに、高解像度映像用の画質モードである「高解像度シネマモード」を搭載。特に4Kカメラで撮影されたBDコンテンツで効果を発揮し、オリジナルの4Kコンテンツを比較して水平解像度の復元率は90%にもなるという。
24コマで撮影された4Kの映画コンテンツに関しても、1コマあたり4つの映像を新たに生成することで秒間120コマ相当のなめらかな再生を行なう「4Kアクティブスキャン240」が利用可能だ。
このほか、4K映像をリアルタイムに解析して階調補正を行なう「4Kダイナミック階調補正」や、FIFOメモリーの制御により4K(30p)のゲーム映像を低遅延(約0.95フレーム)までの抑える「4Kゲーム・ターボ」なども搭載。
もちろん、「高画質アニメモード」や「ゴルフモード」といった、従来からの画質モードも引き続き搭載する。