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「振り込め詐欺」新名称募集、ツイッターで警察主導の大喜利!?

2013年04月16日 07時00分更新

文● 大木信景(HEW)/アスキークラウド

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 “警察主導の大喜利”として盛り上がった、振り込め詐欺新名称募集が10日締め切られた。応募総数は1万5000件を超え、異例ともいえる反響の高さとなったが、その理由はツイッターで作品を募ったことに尽きるだろう。

 「振り込め詐欺」という名称が“手渡し型”の犯行も増えているという実態を的確に表現できていないとして、警視庁が募集を開始した新名称。先月21日に募集が開始されると、当初からユニークな応募が相次ぎ盛り上がりを見せたことが話題となった。

 ハッシュタグ「#振り込め詐欺新名称」をつけてツイートすれば応募になるという手軽さに加え、それらをまとめて確認できるというツイッターの特性により、募集はまるで“大喜利”の様相を呈する。さらに、警視庁犯罪抑止対策本部が公式ツイッターで「考えるきっかけにしたいという趣旨もあり、新名称募集を大喜利のネタとして楽しんでいただくのも結構かと思います」とツイートし、こうした状況を容認したことで、大喜利合戦に拍車がかかった。「なりすまし詐欺」や「パニック詐欺」、「寸劇詐欺」という名称が寄せられた一方で、「だましTEL詐欺」「AKB(あんた金ぶっこみなよ)詐欺」「ふりーこみゅこみゅ」「おサギとピーポ」「サギノミクス」などといった駄洒落のような応募作も寄せられている。なかには今CMでブレーク中の某塾講師のフレーズを使った「いつ振り込むの?今でしょ!詐欺」といった作品も。
 
 「犯罪行為を大喜利のネタにするのは不適切」とする向きもあるようだが、テレビでも取り上げられるなど大きな反響があったことも事実。多くの人を巻き込む仕掛けができており、官製のキャンペーンとしては一定の成果をあげたと間違いなく言える

振り込め詐欺 新名称

優秀作品の発表は5月上旬を予定

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