他国に比べて中国への顧客サービスが悪いという中国国内からの批判を受け、米アップルのCEOを務めるティム・クック氏は現地時間1日、中国のユーザーに向けて謝罪声明を発表した。
中国への顧客サービスが悪いか否か、その実態は定かではないが、今回の騒動で注目されるのは、中国メディアのアップルに対する報道の過熱ぶりだ。たとえば人民網の日本語版サイトを見てみると、4月2日の13:12に「アップル 中国の消費者に謝罪、サービスも改善」という見出しで、今回の騒動に一定の決着がつけられた一報を掲載した。しかし、同記事には次のような記事が関連付けられている。
・アップルの差別的契約条件への監督管理を強化(3月29日11:22)
・<企画>はるばる海を渡ってきた「りんご」はなぜ変質したか(3月29日9:28)
・アップルのアフターサービス 中国の関連法に違反か(3月28日13:04)
・比類なき傲慢さのアップル 中国は自分の権利守れ(3月28日8:29)
・アップルのサービス二重基準 「まずいリンゴ」(3月26日8:26)
・アップルのアフターサービス 中国と他国で別基準(3月25日13:49)
・アップル社のアフターサービスが批判を受ける(2月25日16:25)
一方、米メディアのブルームバーグは、「アップルの謝罪:中国で外国企業が経験する通過儀礼との見方」という見出しで記事を掲載。アップルだけでなく独フォルクスワーゲンや仏カルフール、米ヤム・ブランズもかつて中国進出時に中国メディアから厳しい批判を受けたと伝えている。中国は世界有数のマーケットだが、アップルにとっても中国メディア対策は今後も大きな壁となりそうだ。