広大な画面を贅沢に使いたいプロ/個人ユーザーにオススメ
2560×1600表示対応の30型AH-IPS液晶、デル「U3014」を試す (3/4)
2013年02月28日 12時00分更新
USB 3.0ハブとしても活躍する
充実のインターフェース群
インターフェースは本体背面と左側面にある。基本的に背面が映像の入出力に使うものが集まった部分で、左側面は日常的に利用する部分だ。
背面には、電源コネクターとともにDisplayPort端子(入力)、mini DisplayPort端子、DVD-D端子、HDMI端子、DisplayPort端子(出力)、オーディオ出力端子、USB 3.0端子(Bプラグ)、USB 3.0端子×2が並んでいる。U3014のUSB 3.0端子とPC側をアップストリームとして接続することで、残るUSB 3.0端子が利用可能になる。
左側面には6-in-1メディアカードリーダーと、USB 3.0端子×2が並ぶ。このうち下側にあるUSB 3.0端子は、本体電源がオフになっている時でも周辺機器の充電に利用できる端子だ。
電源ボタンは前面右下にあり、その上にぽつぽつと並んでいる突起が、軽く触れるだけで利用できる「キャパシティブタッチスイッチ」だ。U3014の設定を変更したい場合、このキャパシティブタッチスイッチを利用して行なうことになる。
広大な画面を贅沢に使いたい
プロ/個人ユーザーにオススメ
U3014は、グラフィックデザイナーやCGクリエイターといった画像/映像系の業務での利用が推奨されている。プロ向けというだけあって、工場出荷時にAdobeRGB(99%)、sRGB(100%)をカバーするキャリブレーションが行なわれており、色調整をせず入手後即使い始めることが可能だ。
また、表計算ソフトなどを使った一般的なオフィスワークでも便利だろう。実際にデスクにおいて、普段の記事執筆作業をする際の感覚で座ってみたところ、第一印象としてはとにかく画面が大きくていいというものだ。表示されたものが視界いっぱいに広がる。
30型サイズは広すぎるという方がいるかもしれないが、それはユーザーの使い方次第だ。たとえば、机が広いからといって机の端に手が届かないことを不便だと考える人はあまりいないのではないだろうか。一般的なオフィス作業でも、使いやすい中央付近をメインに利用し、時計やTwitterクライアントなどを画面左右端に表示しておいたり、頻繁には参照しないが最小化しているといちいち開くのが面倒だというようなウィンドウをよけておいたりすることで、作業効率がよくなる。
これがグラフィックス系のアプリケーションを利用している時ならば、さらに快適さは増す。ツールボックスなどをすべて画面端に配置し、邪魔するものがない環境で作品に集中できる。A4見開きのデータを原寸表示することも可能だ。
またU3014の視野角は、上下左右178度あるため、複数の人が同じ画面をのぞき込みながらミーティングをするような使い方にも便利だ。大画面を活かして大勢で囲んで見るという使い方もよいだろう。