矢野経済研究所は2月12日、「ファッション・インテリア・雑貨EC市場に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
調査結果によると、2011年度のファッション・インテリア・雑貨のEC市場規模は、小売金額ベースで前年度比21.5%増の6366億円と大幅に拡大した。各企業やブランドは総合モール型ECが好調なことから、今後は自社で獲得できていない年齢層や男性などの幅広い顧客層に訴求できるチャネルとして活用が見込まれる。またO2O(※)が注目されるなか、自社ECサイトの重要性が増し、今後は自社ECサイトを開設・運営する企業やブランドが増加すると分析した。
12年度の同市場規模は同10.3%増の7020億円、13年度は同7.3%増の7535億円を予測している。
調査期間は12年10月~12月。調査対象はブランドホルダー企業、ファッションモール運営企業。調査方法は直接面談、電話・メールによるヒアリング、文献調査併用。
※O2Oとは、ネット上の情報が実店舗の購買行動に影響を及ぼしたり、実店舗での集客や購入を促すためにネット上で行われる販売促進やマーケティングなどの活動。