iVIS HF R42なら撮ったその場でSNSサービスへアップロード可能
ビデオカメラでも、無線LAN機能を採用したモデルが増えており、撮影した動画をワイヤレスでPCやスマホなどに転送できる。案外面倒でメモリーに貯め込んでしまいがちな撮影動画を、手軽に転送できるのは便利だ。
今回紹介する機種の中で、無線LANを備えているのは、キヤノンの「iVIS HF R42」と、JVCケンウッドの「GZ-VX895」。両モデルは、ワイヤレス転送をはじめとしたさまざまな機能を盛り込んでいる。
無線LAN機能で一番に思いつくのは、SNSサービスやYouTubeなどへのアップロードだろう。ビデオカメラから直接動画をアップロードできるのは確かに便利だ(もちろんモバイルルーターなど別途インターネット接続環境は必要)。
この機能に対応しているのがiVIS HF R42。あらかじめ「CANON iMAGE GATEWAY」というサービスの会員登録(無料)しておく必要があるが、このオンラインアルバムを介して、FacebookやYouTube、Twitterなどで撮影動画のアップロードが可能になる。
なお、YouTubeはAVCHDとMP4、FacebookやTwitterはMP4とJPEG(静止画)のアップロードが可能になっており、撮影モードでAVCHDだけでなくMP4も選べるようになっている。
スマホとの連携で多彩な機能が使えるGZ-VX895
一方、JVCケンウッドのGZ-VX895は、単体でSNSなどへのアップロードはできないが、iPhone 5やAndroid端末向けの専用アプリ「Everio sync.2」を使うことで、スマホ側でGZ-VX895を操作し、取り込んだ動画をアップロードすることが可能。
単体で完結するわけではないが、スマホユーザーの普及率を考えれば機能としては十分だろう。こちらは、AVCHD動画のほか、iPhone 5やiPadで扱いやすい「iFrameモード」(1280×720ドット、960×540ドット)も選択できるので、撮影した動画を手軽に転送して、iPhone 5などで編集などがしやすくなっている。
もちろん、撮影した動画の転送は、専用アプリを使った転送のほか、登録したメールアドレスにビデオを添付して送信する「ビデオメール」や、あらかじめ専用ソフトをインストールしたPCに簡単に転送できる「お手軽転送」などが用意されており、映像転送は容易だ。
実際にiPhone 5を使って試してみたところ、動画の転送はかなり簡単だ。最初に無線LANの設定をしてしまえば、操作もスムーズに行なえる。
機能だけを見ると、単体でSNSサービスへのアップロードも可能なiVIS HF R42が優秀な気もするが、無線LANの使えない屋外などでは、モバイルルーターかテザリング可能なスマホなどが必要になるので、3G/LTE回線が使えるiPhone 5ほど完全に単独で使えるというものではない。
このあたりは、当然ながらiPhone 5の圧勝だ。撮った動画や静止画をメール送信からSNSへのアップロードまで手軽に扱えるし、アプリを追加することでエフェクトを加えた撮影や動画加工・編集も可能と機能も使い勝手も申し分ない。
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